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エホバの証人 ― 1997 年鑑の報告1997 エホバの証人の年鑑
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東ヨーロッパの他の国と同様に,ルーマニアのブカレストでも国際大会が計画されていました。しかし,これにルーマニア正教会が激しく反対しました。扇動的なポスターがブカレスト中に見られるようになりました。新聞,テレビ,ラジオなどがあおり立てるために用いられました。ホテルの経営者は契約を破棄するよう説得されました。政府とスタジアムの経営陣は屈して,スタジアムの契約は取り消されました。そのような最中,兄弟たちはイザヤ 51章7節やエレミヤ 50章34節などの霊感を受けた約束によって支えられました。しかし,兄弟たちは大会のプログラムから益を得ることができるのでしょうか。
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エホバの証人 ― 1997 年鑑の報告1997 エホバの証人の年鑑
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これらのことが起こっている間,ルーマニアではさらに進展がありました。統治体の成員であるセオドア・ジャラズは,それらの出来事を振り返ってこう述べました。「エホバの天の兵車が動いたとしか言いようがありません。その兵車はスピードを調整することができます。いつでも動きを調整し,方向を変えることができます。問題は,地上の組織がそれについていかなければならないことです」。(エゼ 1:4-28)大会が始まるわずか一週間前に,兄弟たちはルーマニアの北西部に位置するクルジュナポカのスタジアムの契約を取り付けました。幾千人もの代表者たちの旅程を変更する必要が生じました。6,000人分の宿舎を探さなければなりませんでした。準備のための仕事は数日間に詰め込まれました。そして,大会開始のわずか二日前に,ルーマニアの東部中央に位置するブラショフで二つ目の大会会場が見つかりました。その準備はエホバの霊によってしか成し遂げられなかったでしょう。結果はどうだったでしょうか。クルジュナポカの大会の出席者最高数は2万2,004人でした。ブラショフでは,ブルガリアからきた1,056人を含めて1万2,862人が出席しました。バプテスマを受けた人の合計は1,631人でした。
ブカレストに話を戻すと,教会は大会の初日に抗議集会を開くよう呼びかけました。しかし結局,警察と一人の年配者しか現われず,兄弟たちはそれらの人に書籍を渡して良い証言をしました。エレミヤ 1章19節に書かれているとおりです。「彼らは必ずあなたと戦うことになるが,あなたに打ち勝つことはない。『わたしがあなたと共にいて,あなたを救い出すからである』と,エホバはお告げになる」。
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