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崇拝の自由のために闘う神の王国は支配している!
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パブロ・アルバラシーニ(18-20節を参照)
18-20. (イ)アルゼンチンの控訴裁判所は,輸血拒否の意思を医療上の指示書によって示す権利を擁護し,どんな裁定を下しましたか。(ロ)血の誤用という問題において,キリストの指導に服していることをどのように示せますか。
18 アルゼンチン。神の王国の市民は,自分が意識不明の間に医療上の決定が必要となる場合に備えて,何ができますか。自分の意思を伝える法的文書を携帯することです。パブロ・アルバラシーニもそのようにしました。2012年5月,パブロは強盗未遂事件に巻き込まれ,数か所に銃弾を受けました。病院に搬送された時には意識不明の状態で,輸血に関する自分の立場を説明することができませんでした。兄弟は医療上の指示書を4年以上前に作成し署名しており,それを携帯していました。重篤な状態で,命を救うには輸血が必要だと考える医師たちもいましたが,病院としては本人の意思を尊重するつもりでした。ところが,エホバの証人ではない父親が,パブロの意思に反して輸血を施す裁判所命令を取り付けました。
19 パブロの妻の代理を務める弁護士が,直ちに上訴します。数時間のうちに,控訴裁判所は下級裁判所の命令を取り消し,医療上の指示書に記されている本人の意思を尊重すべきである,という裁定を下しました。パブロの父親はアルゼンチンの最高裁判所に上訴しました。最高裁判所は,輸血拒否の意思を表明した本人の医療上の指示書が,自らの「判断,意図,自由意思をもって作成されたことを疑うべき理由はない」と裁定しました。そして次のようにも述べました。「判断能力を持つすべての成人は,自らの健康に関して事前に指示する能力を有し,……特定の医療処置……を受け入れたり退けたりできる。担当医は,これらの指示を聴き入れなければならない」。
自分の医療上の指示書に記入しましたか
20 アルバラシーニ兄弟は,今ではすっかり回復しています。兄弟も妻も,医療上の指示書を作成しておいて本当によかった,と思っています。簡単ながら重要なこの手順を踏むことにより,兄弟は,神の王国を通して行使されるキリストの支配に服していることを示しました。あなたもご家族も,このような方法で緊急時の備えをしていますか。
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