「鼻輪」に相当するヘブライ語(ネゼム)は耳輪を指して用いられることもありました。時には,これらの装飾品の形にほとんど違いがなかったのかもしれません。文脈を見れば鼻輪なのか耳輪なのかが分かることもあります。―創 24:47を創 35:4; エゼ 16:12と比較。「指輪,輪」を参照。
一般には鼻輪は金でできていましたが,他に銀などの材料も用いられました。飾り玉やさんごや宝石で鼻輪を飾り,鼻輪からつるして小さな下げ飾りにすることもありました。鼻輪の直径は2.5㌢から7.5㌢まで様々でした。鼻輪は口の上に垂れ下がっていたので,食事をするときには取り外さなければなりませんでした。