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ヨシュア聖書に対する洞察,第2巻
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モーセの後継者としての活動 モーセの死後,ヨシュアは約束の地に入る準備をしました。彼はつかさたちを派遣して,その時から3日後にヨルダン川を渡るべく用意をすることについてイスラエル人に指示を与えるようにし,ガド人,ルベン人,およびマナセの半部族に,その地の征服を助ける義務のあることを思い起こさせ,またエリコとその周囲の地域を偵察させるため二人の者を送り出しました。―ヨシュ 1:1–2:1。
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ヨシュア聖書に対する洞察,第2巻
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その後,ヨシュアはエリコの近くにいた時,み使いである一人の君に出会い,その都市を攻め取るために踏むべき手順についての指示を受けました。ヨシュアはその指示に従って事を運び,エリコを滅びのためにささげた後,将来エリコを再建しようとする者に対する預言的なのろいの言葉を述べました。その言葉は500年余り後に成就しました。(ヨシュ 5:13–6:26; 王一 16:34)次にヨシュアはアイに向かって進みました。最初,約3,000人の兵士から成るイスラエル軍は敗北を喫しました。アカンが不従順にもエリコからの分捕り物を私用のために取っていたため,エホバが支援を差し控えられたからでした。イスラエルがアカンとその家族をこの罪のゆえに石打ちにした後,ヨシュアは伏兵を用いてアイを攻め,その都市を荒れ塚にしました。―ヨシュ 7:1–8:29。
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ヨシュア聖書に対する洞察,第2巻
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彼らがギルガルの宿営に戻った後,ヨシュアとイスラエルの長たちのもとにギベオン人の使者たちが訪れました。ギベオン人はエホバがイスラエル人のために戦っておられたことを認め,策略によって,ヨシュアと平和の契約を結ぶことに成功しました。しかし,事実が明らかになったとき,ヨシュアは彼らを奴隷にしました。ギベオン人がした事柄についての知らせは,エルサレムの王アドニ・ツェデクにも伝わりました。そのため,アドニ・ツェデクと他の4人のカナン人の王たちはギベオン人の討伐に乗り出しました。ヨシュアは,助けを求めるギベオン人の懇願にこたえて,ギルガルから夜を徹して進軍しました。エホバはその時,ギベオン人を守ろうとするイスラエルのために戦われました。そのことは,以前に締結されたギベオン人との契約をエホバが非としておられなかったことを示唆しています。敵の軍勢は,実際の戦闘で死んだ者たちよりも多くの者が,奇跡的に生じた大降りの雹に撃たれて滅びました。エホバは,その戦闘のために昼間の時間を延長してくださるようにというヨシュアの声を聞き入れることさえされました。―ヨシュ 9:3–10:14。
ヨシュアは神が与えてくださったこの勝利の勢いに乗って,マケダ,リブナ,ラキシュ,エグロン,ヘブロン,およびデビルを攻め取り,こうしてその地の南部に住むカナン人の勢力を砕きました。次に,北部のカナン人の王たちは,ハツォルの王ヤビンの指揮のもと,イスラエルと戦うためにメロムの水辺に軍勢を結集しました。ヨシュアは多くの馬や兵車を相手にすることになりましたが,恐れに屈することがないよう神からの励ましを受けました。この時もまたエホバはイスラエル人に勝利を与えました。ヨシュアは指示されたとおり,馬のひざ腱を切り,敵の兵車を焼きました。ハツォルそのものも火にゆだねられました。(ヨシュ 10:16–11:23)こうして約6年間に(民 10:11; 13:2,6; 14:34-38; ヨシュ 14:6-10と比較)ヨシュアは31人の王たちを打ち負かし,約束の地の大部分を征圧しました。―ヨシュ 12:7-24; 第1巻,737ページの地図。
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