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ナイロビ ―「冷たい水のあるところ」目ざめよ! 2004 | 11月8日
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ナイロビの発展を促した重要な出来事は,かつて“狂気のエクスプレス”として知られたケニア鉄道の建設です。a 1899年の半ばにはすでに,沿岸都市モンバサからナイロビまでの530㌔の鉄道が敷設されていました。そのころ,建設作業員たちは,悪名高い“ツァボの人食い”の出没に悩まされていました。幾人もの仲間が2頭のライオンに殺されていたのです。また,大地溝帯の恐るべき地形にも手を焼いていました。鉄道がさらに奥地へと分け入ることになっていたため,モンバサは主要な補給所として望ましい場所とはみなされなくなりました。代わってナイロビが,見かけは荒涼としていても,作業者の休憩地また建設資材の内陸補給所として最適と判断されました。それがきっかけとなってナイロビは,後にケニアの首都になったのです。
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ナイロビ ―「冷たい水のあるところ」目ざめよ! 2004 | 11月8日
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a 鉄道建設についての詳細は,「目ざめよ!」誌,1998年9月22日号,21-24ページの「東アフリカの“狂気のエクスプレス”」という記事をご覧ください。
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