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サルゴン聖書に対する洞察,第1巻
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サルゴンはその治世中に,ニネベの北東20㌔ほどの所,現代のコルサバードという村の近くに新しい首都を建設しました。彼は手の付けられたことのない敷地にドゥール・シャルキーン(サルゴンスバーグとも呼べるもの)と呼ばれる都市を設け,ほぼ10㌶の面積を覆う,高さ7.5㍍に土を盛った高台の上に200の部屋のある王宮を建てました。人頭有翼の巨大な雄牛像が宮殿の入口を守っており,一対の雄牛像は5㍍ほどの高さがありました。城壁は彼の軍事遠征や偉業を描いたフレスコ画や浮き彫りで飾られ,そうした浮き彫りで占められた壁面を全部合わせると,全長約2.5㌔に相当しました。サルゴンはある碑文の中でこう述べています。「この宮殿に住む,我サルゴンのために,彼[つまり,神アシュル(アッシュール)]が長寿,身体の健康,心の喜び,魂の輝きを我が運命としてお定めになるように」。(「古代イラク」,262ページ)
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サルゴン聖書に対する洞察,第1巻
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しかし,1843年以降,考古学の発掘調査により,コルサバードにあったサルゴンの宮殿の遺跡やその王室編年誌の碑文が発見されてきました。―第1巻,955,960ページの写真・図版を参照。
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