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目ざめよ! 2004
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ハンボク ― 朝鮮半島の民族衣装

大韓民国の「目ざめよ!」執筆員

朝鮮の人々にとって衣服は単に体を覆うだけのものではありません。ハンボクと呼ばれる,朝鮮の伝統的な衣装は,その一例です。

独特のデザイン

ハンボクは,前開きの上衣(チョゴリ)と長いスカート状の部分(チマ)から成る,上下の釣り合いが独特な衣装です。a 時には,スカートが上衣の4倍も長いこともあります。そのため,背の低い女性でもハンボクを着ると背が高く見えます。

ハンボクは,ごく緩やかな曲線と単純なラインから成っています。上衣のそでは筒形で,スカートは胸から足元にかけて優美に広がります。変わった形に結んだ胸ひもがアクセントになっていて,その結び目から2本のひもが胸の前に垂れ,くるぶしの近くまで届きます。ハンボクには,上衣のそで口と襟ぐり,そしてスカートに美しい幾何学模様や花模様の刺しゅうが施されているものも少なくありません。そうです,ハンボクは,その上下の釣り合い,ライン,色などの要素がすべて合わさって,本当に優美な衣装となるのです。

用途の広い衣装

ハンボクの機能的なデザインも,その美しさをいっそう引き立てます。ハンボクは一般に天然繊維でできているので,一年を通じていつでも着ることができます。例えば,カラムシや麻などの植物繊維でできたハンボクは通気性が良いので,これを着れば,体の大部分が覆われていても夏を涼しく過ごせます。他の素材のものは体温を逃がさないので,冬着に向いています。

ハンボクはまた,ゆったりしています。これは,ファッションとはほとんど関係がありません。この一帯で広く馬が使われていた何百年も昔に実生活上の必要でそうなったのです。「文化とわたし」(韓国語)という雑誌は,「このような衣服ができたのは,寒い気候に,また狩りや遊牧生活に適応するためだった」と述べています。そのようなわけで,朝鮮半島の馬の乗り手たちは,身動きしにくい衣服は避けました。ですから,今日ハンボクを好んで着る朝鮮の人々は,そのゆったりした衣服を考え出してくれた祖先に感謝するでしょう。

ハンボクのもう一つの興味深い点は,色を使って何かを表わすという古くからの伝統です。昔,朝鮮の支配階級は多くの場合,見栄えのする色のものを着たのに対し,農民は大抵,白いものを着ました。また,未婚の女性は黄色と赤色を取り合わせたものを着たので,それと見分けることができました。結婚後は夫の社会的地位を示す色のハンボクを身に着けました。近ごろの結婚式では,新婦の母親はピンクを着,新郎の母親は青で装うことになっています。この慣習のおかげで,どちらがどちらの母親かを見分けやすくなっています。

今日のハンボク

朝鮮戦争(1950-1953年)の後,近代化政策が実施されました。その結果,ハンボクは1970年代には廃れ,人々は西洋風の衣服を着るようになりました。こうして,かつては普段着だったハンボクはたんすにしまわれ,結婚式や休日など特別な時にしか着られなくなりました。

しかし近年,ハンボクが再び人気を集めています。一例として,1996年,ハンボクを広める努力の一環として,月の第一土曜日が「ハンボクを着る日」として定められました。衣料メーカーは特に若者向けに新しいハンボクを売り出しました。人は昔ながらのものに戻ることに何かしら満足感を覚えるようです。というのも,現代風のハンボクはたいへん人気を博しているからです。官能的なスタイルが流行の先端をゆく時代にあって,ハンボクは美しくて慎み深い衣服として実にさわやかです。―テモテ第一 2:9。

[脚注]

a ハンボクには男性用と女性用がありますが,ここでは主に女性用について述べます。

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