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  • エホバの日は近い
    ものみの塔 1998 | 5月1日
    • 5,6 (イ)ヨエルの預言している災いがどのようなものかを説明してください。(ロ)その災いの源はだれですか。

      5 聴いてください! ヨエルは,遠くから響いてくるとどろきを耳にします。空が暗くなり,その不気味な音は,闇が頭上に広がるにつれて大きくなります。そのあと,煙のような雲が下りてきます。それは無数の昆虫から成る軍隊です。そして,何という荒廃を引き起こすのでしょう! さて今度は,ヨエル 1章4節について考えてください。侵入してきた昆虫は,羽のある移住いなごだけではありません。そうです,それだけではないのです! 飢えた,はい回る翼のないいなごの群れも到来しました。風に乗って,突然,いなごがやって来たのです。その音は兵車の響きのようです。(ヨエル 2:5)無数のいなごはその旺盛な食欲のゆえに,楽園とも言える場所をあっと言う間に荒野にしてしまいます。

  • エホバの日は近い
    ものみの塔 1998 | 5月1日
    • しかし,次の点に注目してください。ヨエル 2章11節で神は,いなごの軍隊がご自分の「軍勢」であることを明らかにしておられます。そうです,地を荒廃させ,深刻な飢きんを引き起こすいなごの災いの源は神なのです。それはいつのことでしょうか。「エホバの日」の直前です。

  • エホバの日は近い
    ものみの塔 1998 | 5月1日
    • 8,9 (イ)ヨエルはいなごとその災いの影響をどのように描写していますか。(ロ)今日,いなごはだれを表わしていますか。

      8 いなごのその大いなる軍隊を見てください!「わたしの土地に上って来た国民がいる……。それは強大で,数知れない。その歯はライオンの歯であり,それにはライオンのあご骨がある。それはわたしのぶどうの木を驚きの的とし,わたしのいちじくの木をただの切り株とした。それを全くむき出しにして投げ捨てた。その小枝は白くなった。泣き叫べ。処女が粗布を身に巻いて,自分の若いうちの所有者に関して泣き叫ぶかのように」― ヨエル 1:6-8。

      9 これは単に,ユダに侵入するいなごの「国民」,つまりいなごの大群に関する預言にすぎないのでしょうか。いいえ,これにはそれ以上の意味があります。ヨエル 1章6節と啓示 9章7節の両方で,神の民がいなごとして表わされています。現代のいなごの軍隊は,エホバの油そそがれたいなごの軍勢にほかなりません。これには今,約560万人を数えるイエスの「ほかの羊」が加わっています。(ヨハネ 10:16)あなたは,エホバの崇拝者から成るこの大きな群集の中にいることをうれしく思っておられるのではないでしょうか。

      10 ユダに臨むいなごの災いの影響はどのようなものですか。

      10 ヨエル 1章9節から12節には,いなごの災いの影響について記されています。次々と襲ってくる昆虫の大群のために地は完全に荒廃します。穀物やぶどう酒や油が欠乏して,不忠実な祭司たちは務めを果たしつづけることができません。地面でさえ喪に服します。いなごに穀物を奪い取られ,果物の木から実がなくなってしまったからです。ぶどうの木が壊滅したので,それらバアルを崇拝する霊的な酔いどれでもあった大酒飲みたちのためのぶどう酒はもうありません。

      『祭司たちよ,胸をたたけ』

      11,12 (イ)今日だれが,自分たちこそ神の祭司であると主張していますか。(ロ)キリスト教世界の宗教指導者たちは,現代のいなごの災いにどのように影響されていますか。

      11 それら正道からそれた祭司たちに対する神の音信に耳を傾けてください。「祭司たちよ,帯を引き締めて胸をたたけ。祭壇に奉仕する者たちよ,泣きわめけ」。(ヨエル 1:13)ヨエルの預言の最初の成就においては,レビの家系の祭司たちが祭壇で仕えていました。しかし,最終的な成就においてはどうでしょうか。今日,キリスト教世界の僧職者は,神の祭壇で仕える権威を与えられていると思い込んでおり,自分たちこそ神に奉仕する者,神の「祭司」であると主張してきました。しかし,神の現代のいなごが前進している今,何が起きているでしょうか。

      12 キリスト教世界の「祭司たち」は,エホバの民が活動しているのを見たり,神の裁きに関する警告を聞いたりして,取り乱します。王国の音信の破壊的な影響にいら立ち,激怒して胸をたたきます。また彼らは,羊が自分の群れから抜け出してゆくとき,泣きわめきます。牧草地の草を食い尽くされた彼らには,収入源がなくなったことを嘆きながら,粗布をまとって夜を過ごしてもらいましょう。間もなく彼らは仕事も失うでしょう! 実のところ,神は彼らに,彼らの終わりが近いゆえに一晩中嘆き悲しむようにと告げておられるのです。

  • エホバの日は近い
    ものみの塔 1998 | 5月1日
    • 14 いなごの災いは何の前触れですか。

      14 いなごの災いは,昔,ある事柄の前触れでしたが,それは今も同じです。何の前触れでしょうか。ヨエルはそれを率直に告げ,「ああ,その日よ! エホバの日は近く,全能者による奪略のようにしてそれは来るのである」と述べています。(ヨエル 1:15)今日,神のいなごの軍隊が全世界を襲撃していることは,畏怖の念を抱かせる,エホバの大いなる日が近いことをはっきり示しています。確かに,心の正しい人は皆,邪悪な者に神の裁きが執行され,エホバが宇宙主権者として勝利を収める,その特別な清算の日を切に待ち望んでいます。

      15 神の警告に留意する人たちは,地の悲しむべき状態を見て,どのように反応しますか。

      15 ヨエル 1章16節から20節が示しているように,古代のユダでは食物が断たれました。楽しさも断たれました。倉は荒廃させられ,納屋は打ち壊されなければなりませんでした。草木の茂った土地をいなごが丸裸にしたため放牧地がなくなり,牛は混乱してさまよい,羊の群れは死に絶えました。何という災いでしょう! そのような状況の中で,ヨエルはどうなったでしょうか。19節によると,ヨエルは,「エホバよ,わたしはあなたに呼びかけます」と言いました。今日も,多くの人が神の警告に留意し,信仰を抱いてエホバ神に向かって叫んでいます。

      「エホバの日が来る」

      16 『地に住む者たち』はなぜ動揺するべきですか。

      16 神からのこの命令を聴いてください。「シオンで角笛を吹き鳴らせ。わたしの聖なる山で戦いの叫びを上げよ。この地に住むすべての者よ,動揺せよ」。(ヨエル 2:1)そのように反応するのはなぜですか。預言はこう答えています。「エホバの日が来るから,それが近いからである。それは闇と陰うつの日,雲と濃い暗闇の日であり,山々の上に広がった明け方の光のようである」。(ヨエル 2:1,2)エホバの大いなる日には真の緊急感が伴っています。

      17 ユダの地とその民はいなごの災いによってどのように影響されましたか。

      17 無情ないなごがエデンの園さながらの場所を荒れ果てた所に変えていったとき,この預言者の幻がどんな影響を及ぼしたか,想像してください。いなごの軍隊についての描写に耳を傾けましょう。「その姿は馬の姿に似ており,その走って行く様は乗用馬のようである。山々の頂を行く兵車のような響きを立てて彼らは跳び回る。刈り株をむさぼり食って燃える火のような音を立てながら。それは強大な民のようであり,戦闘隊列を組んでいる。それのためにもろもろの民は激しい痛みを覚える。すべての顔は,必ずや興奮のほてりを示しているであろう」。(ヨエル 2:4-6)ヨエルの時代にいなごの災いが生じていた時,バアル崇拝者の苦もんはつのり,彼らの顔には不安が色濃く表われました。

      18,19 今日の神の民の活動はどのようにいなごの災いに似ていますか。

      18 飽くことなく整然と進むいなごを止めるものは何もありませんでした。いなごは「強力な者」のように走り,城壁をさえよじ登りました。『飛び来る物の中で倒れる者がいても,他の者は進路からそれませんでした』。(ヨエル 2:7,8)比喩的いなごから成る現代の神の軍隊に関する何と生き生きとした預言的描写でしょう! 今日でも,エホバのいなごの軍隊はまっすぐ進みつづけています。反対という「城壁」も,彼らを阻むことはありません。彼らは神への忠誠を曲げず,死に直面することもいといません。ドイツのナチ政権下でヒトラー万歳と言うことを拒否して,『飛び来る物の中で倒れた』幾千人もの証人たちはその一例です。

      19 現代における神のいなごの軍隊は,キリスト教世界という「都市」で徹底的な証しを行なってきました。(ヨエル 2:9)世界中でそうしてきました。彼らは今なおあらゆる障害を乗り越えて,数多くの家々に入り,街路で人々に近づき,電話で話しかけるなど,何らかの方法で接触し,エホバの音信を宣明しています。実際,これまでに幾十億冊もの聖書関係の出版物を配布し,これからも ― 公にも家から家にも ― 絶え間なく宣教を続け,より一層多くの出版物を配布してゆくことでしょう。―使徒 20:20,21。

      20 現代のいなごを支援している方はだれですか。それはどんな結果をもたらしていますか。

      20 ヨエル 2章10節が示すとおり,おびただしいいなごの大群は,太陽や月や星を隠してしまう雲に似ています。(イザヤ 60:8と比較してください。)この軍勢の背後にいる方について疑問があるでしょうか。その昆虫の羽音のとどろきよりも上から,ヨエル 2章11節のこの言葉が聞こえます。「エホバは必ずその軍勢の前に声を上げる。その陣営には非常に多くの者がいるからである。その言葉を遂行する者は強大なのである。エホバの日は大いなる日であり,大いに畏怖の念を抱かせるものなのである。だれかその下でこらえ得ようか」。そうです,エホバ神は今 ― ご自分の大いなる日が来る前に ― いなごの軍勢を送り出しておられるのです。

      『エホバは遅いのではない』

      21 『エホバの日が盗人のように来る』と,どんな結果が生じますか。

      21 ヨエルと同じように,使徒ペテロもエホバの大いなる日に言及しました。こう書いています。「エホバの日は盗人のように来ます。そのとき天は鋭い音とともに過ぎ去り,諸要素は極度に熱して溶解し,地とその中の業とはあらわにされるでしょう」。(ペテロ第二 3:10)悪魔サタンの影響のもとで,邪悪な政府という「天」は,「地」,すなわち神から疎外された人類を支配しています。(エフェソス 6:12。ヨハネ第一 5:19)この象徴的な天と地が,エホバの大いなる日に表わされる神の怒りの熱を切り抜けることはありません。それどころか,この天と地は,「神の約束によってわたしたちの待ち望んでいる新しい天と新しい地」に取って代わられます。「そこには義が宿ります」。―ペテロ第二 3:13。

      22,23 (イ)エホバが憐れみ深くも辛抱しておられることに対して,わたしたちはどう反応すべきですか。(ロ)エホバの日が近いことに対してはどう反応すべきですか。

      22 今日,気を散らすものや信仰の試練が非常に多いため,わたしたちは今の時代の緊急性を見失ってしまわないとも限りません。しかし,象徴的ないなごは絶えず前へ押し進み,多くの人が王国の音信にこたえ応じています。神がそのための時を許しておられるのですが,わたしたちは神の辛抱を遅さと取り違えるべきではありません。「エホバはご自分の約束に関し,ある人々が遅さについて考えるような意味で遅いのではありません。むしろ,ひとりも滅ぼされることなく,すべての者が悔い改めに至ることを望まれるので,あなた方に対して辛抱しておられるのです」― ペテロ第二 3:9。

      23 エホバの大いなる日を待つわたしたちは,ペテロ第二 3章11,12節に記されている,ペテロのこの言葉を心に銘記しましょう。「これらのものはこうしてことごとく溶解するのですから,あなた方は,聖なる行状と敬虔な専心のうちに,エホバの日の臨在を待ち,それをしっかりと思いに留める者となるべきではありませんか。その日に天は燃えて溶解し,諸要素は極度に熱して溶けるのです」。こうした行状や専心には,終わりが来る前に王国の良いたよりを宣べ伝える業に一貫した意味深い仕方で加わって,エホバのいなごの軍隊と共に行動することが確かに含まれます。―マルコ 13:10。

      24,25 (イ)エホバのいなごの軍隊の業に加わる特権にあなたはどうこたえ応じますか。(ロ)ヨエルはどんな意味深い質問を提起していますか。

      24 神のいなごの軍隊は,エホバの大いなる,畏怖の念を抱かせる日が突如始まるまで,その業をやめません。この止めることのできないいなごの軍勢が存在していること自体,エホバの日が近いことの歴然たる証拠です。あなたは,エホバの大いなる,畏怖の念を抱かせる日の前に最後の攻撃を行なっている,神の油そそがれたいなごとその仲間たちの中で奉仕できることを,うれしく思っておられるのではないでしょうか。

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