-
ルカによる良いたより聖書に対する洞察,第2巻
-
-
ルカは使徒パウロの第3回宣教旅行の最後の行程でパウロに付き添ってエルサレムまで行きましたから(使徒 21:15-17),神のみ子が活動されたまさにその土地で,イエス・キリストに関する事柄を正確にたどる良い立場にいたことになるでしょう。パウロがエルサレムで捕縛されたあと,また後にパウロがカエサレアで投獄されていた間,ルカには目撃者たちと会見したり,記録類を調べたりする機会が多くあったことでしょう。
-
-
ルカによる良いたより聖書に対する洞察,第2巻
-
-
信ぴょう性 ルカの福音書の信ぴょう性,および聖書の他の書との調和を示しているのは,この書に含まれている数多くのヘブライ語聖書への言及や,ヘブライ語聖書から引用されている数々の言葉です。(ルカ 2:22-24; 出 13:2; レビ 12:8; ルカ 3:3-6; イザ 40:3-5; ルカ 7:27; マラ 3:1; ルカ 4:4,8,12; 申 8:3; 6:13,16; ルカ 4:18,19; イザ 61:1,2と比較。)この書の信ぴょう性の一層強力な証しとなっているのは,エルサレムとその神殿の滅びに関するイエスの預言が成就したことです。―ルカ 19:41-44; 21:5,6。
-
-
ルカによる良いたより聖書に対する洞察,第2巻
-
-
この事実を示すものとして,早くも西暦2世紀の書き記された証拠があります。ムラトーリ断片(西暦170年ごろ)の中で,この福音書はルカが書いたとされているのです。
-