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聖書の40番目の書 ― マタイによる書『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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1 (イ)エデンの時以来エホバは人類の前にどんな約束を差し伸べてこられましたか。(ロ)メシアに関する希望はユダヤ人の間でどのように強固なものとなりましたか。
エデンにおける反逆の時以来,エホバは,ご自分の「女」の胤によって義を愛するすべての者のための救出の道を備えるという慰めの約束を全人類の前で保持してこられました。エホバはこの胤,すなわちメシアをイスラエル国民からもたらすことを意図されました。年月の経過とともに,エホバは霊感を受けたヘブライ人の筆者たちを用いて幾十もの預言を記録させ,その胤が神の王国の支配者となり,エホバのみ名を神聖なものとするために行動して,そのみ名に浴びせられた非難を永久に除き去ることを示されました。エホバのみ名の正しさを立証する者となり,恐怖・圧迫・罪・死などからの救出をもたらす方に関しては,それら預言者たちによって多くの詳細な点が語られました。ヘブライ語聖書が完成すると共に,ユダヤ人の間では,メシアに対する希望が強固なものとなりました。
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聖書の40番目の書 ― マタイによる書『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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3 (イ)エホバはイエスの生涯の詳細を記録するためにどんな備えを設けられましたか。(ロ)それら福音書のそれぞれについて明確な点は何ですか。これら四つの書すべてが必要なのはなぜですか。
3 それら重大な出来事を記録するために,再び霊感を受けて著作を行なうべき時が来ました。エホバの霊は四人の忠実な人に霊感を与えて四つの独立した記録を書かせ,こうして,イエスがメシア,約束の胤,および王であられることに関する四重の証しを提出し,またイエスの生活と宣教,その死と復活に関する詳細を記録にとどめさせました。これらの記録は福音書と呼ばれています。「福音」とは「良いたより」という意味です。
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