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古くからの慣行 ― 今なおメキシコに目ざめよ! 2008 | 3月
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例えば,毎年11月2日は万霊節で,諸死者の記念日とも呼ばれており,メキシコの多くの人は墓地に出かけます。亡くなった家族のために花や食物やアルコール飲料を墓前に供え,さらには故人の好きだった曲を楽団に演奏してもらうこともあります。自宅に祭壇を設け,その上に故人の写真を飾る人も少なくありません。
「エンシクロペディア・デ・メヒコ」(スペイン語)によれば,諸死者の記念日にまつわる慣行の一部は,「オチパニズトリ月とテオトレコ月に行なわれたインディオの儀式の名残」のようです。「その2か月の間の,1年の収穫が終わったころ(10月下旬から11月上旬),マネス[死者の魂]にケンパスチルの花とトウモロコシのタマーリがささげられた」のです。この百科事典によると万霊節の慣行には,お祭り気分など,スペインによる征服以前に行なわれていた祝祭の特徴も見られます。
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古くからの慣行 ― 今なおメキシコに目ざめよ! 2008 | 3月
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[23ページの図版]
11月2日に墓地で演奏する楽団
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