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ミクロネシア1997 エホバの証人の年鑑
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信託統治地域に入る
ワイガー夫妻が宣教者として日本に任命されると,マール・ローマスターに増し加わった責任が委ねられました。背の高い兄弟で,にこにこしていることが多かったものの,真理に関してはいつも真剣でした。1960年,ものみの塔協会はマールに,ミクロネシアを回る踏査旅行を要請しました。島々は米国の信託統治地域だったため,兄弟は高等弁務官から旅行の許可を得る必要がありましたが,その弁務官は無愛想な,非協力的な人で,「わたしが骨になるまでは,君は信託統治地域に入れんよ」とローマスターに言いました。
しかし,その人が死ぬ必要はありませんでした。わずか3か月後に新しい高等弁務官が任命され,マールに旅行の許可が下りたのです。こうしてマールは,サイパン,チュウック,ポーンペイ,ベラウ,ヤップといった島々に王国の音信を伝えた最初の人となりました。
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ミクロネシア1997 エホバの証人の年鑑
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[215ページの図版]
上: 宣教者のマール・ローマスターとファーン・ローマスター
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