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さまざまな顔を持つヨーロッパのデルタ地帯目ざめよ! 2005 | 10月22日
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動物のパラダイス
ここには300種類を超える鳥が何百万羽も集まって来て,まるで鳥類の楽園のようです。世界じゅうのモモイロペリカンの約半数,コビトウ(鵜の一種)の6割余りは,このドナウ・デルタで繁殖します。また,世界じゅうのアオガン ― 絶滅の危機にさらされている種 ― のほぼ全体がここで冬を過ごします。ペリカンは3月に巣作りを始め,孤立した葦の浮き島で卵を産み,秋になると,ナイル・デルタ,ギリシャ,さらには遠くインドなどのアジアの沿岸部に向けて旅立ちます。
鳥たちがドナウ・デルタに戻って来るのは,そこが理想的な生息地だからですが,それだけではありません。魚も関係しているのです。そのデルタの水路は,90種を超える魚が育つ良い漁場になっているのです。
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さまざまな顔を持つヨーロッパのデルタ地帯目ざめよ! 2005 | 10月22日
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[26ページの図版]
カワセミをはじめ,300種以上の鳥がこの鳥類の楽園に集まって来る
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