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神がいるかどうかを知ることができますか目ざめよ! 1986 | 2月22日
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地上の生命に見られる数知れない多様性と複雑さを生じさせた,全くの偶然よりも偉大な何かがあるということを示す手掛かりはほかにも数え切れないほどあります。例えば,鳥の渡りや魚の回遊など,先天的に備わっている本能には,科学者たちも音を上げます。その本能的な能力は何に由来するのでしょうか。
ニューヨーク・タイムズ紙に最近次のような記事が載りました。「毎年春と秋に,幾百万羽ものコウノトリ,ペリカン,ノスリ,ワシおよび他の大型の鳥類が,ヨーロッパと西アジアとアフリカの間の渡りをする際に,地中海を迂回する最短距離を求めてイスラエルの上空を飛ぶ」。それらの鳥はなぜ海の上を横断しないのでしょうか。記事は続きます。「羽を羽ばたかせて1日で海の上を横断できる小型の鳥とは違い,大型で体の重い鳥は空に舞い上がり,陸地から柱のように立ち上る熱い空気に乗って滑空しなければならない。……そうした鳥は一つの上昇温暖気流の頂から次の上昇温暖気流の底まで滑空し,アフリカへ行って帰って来るまでその過程をずっと繰り返す」。しかも,地図も羅針盤もなしに,また多くの場合経験もなしに,それをやってのけるのです。
渡りのタイミングにも感心させられます。同じ記事はこう説明しています。「各々の種は,毎年,同じ時期に,空中のほとんど同じ道筋をたどってやって来る。例えば,1984年9月4日と1985年9月4日に,ハチクマはイスラエル上空を通過するその飛行を始めた。2日間に,推定22万羽が通過した」。これらの鳥の遺伝子の中にこの本能的な能力をプログラムして組み込んだのはだれですか。だれでもないのでしょうか。それとも,理知ある創造者が組み込んだのでしょうか。a
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神がいるかどうかを知ることができますか目ざめよ! 1986 | 2月22日
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[7ページの図版]
渡りの本能は,創造物の背後に,より高い理知があることを示す別の証拠
ヨーロッパ産シュバシコウ
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