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オーストリア1989 エホバの証人の年鑑
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その小冊子は,「現存する万民は決して死することなし」と題するものでした。小冊子を読んだ後,その夫婦はそれを友人のジーモン・リートラーという名の農夫に手渡し,「この小冊子は衝撃的な文体で記されている」と述べました。それでジーモンは,やや偏見に満ちた考えを抱きながらも,その小冊子に何気なくざっと目を通しました。内心では,『どうせ,くだらないものに決まっている』と考えていたのです。
それなのに,ジーモンはその小冊子を2度,また3度と読み直しました。最終的にジーモンはその小冊子の中の宝石のような真理の価値を認識したでしょうか。確かに,認識しました。自分が最初に抱いていた偏見のことを恥ずかしく感じたほどです。
この音信についてもっと徹底的に調べたいと思ったジーモンは,その小冊子の裏側に記されていた住所にしたがってウィーンあてに手紙を書きました。
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オーストリア1989 エホバの証人の年鑑
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その晩,「万民」の小冊子が2,100冊配布され,その後の訪問がなされるために住所を記したメモが1,200枚提出されました。
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