ヤハツ
(Jahaz)
ヨルダン川の東にあった都市。アルノンの北に位置していたようです。恐らく,アモリ人のシホン王がモアブ人から奪い取ったものと思われます。(民 21:23-26)イスラエル人はシホンの軍をヤハツで撃ち破り,この都市そのものはルベン人の所有地になりました。(申 2:32,33; ヨシュ 13:15,18,23; 裁 11:20,21)その後,ヤハツはメラリ人のためのレビ人の都市に指定されました。(ヨシュ 21:34,36)この都市はイスラエルの歴史が進むにつれモアブ人の支配下に置かれるようになりました。モアブ碑石の中でメシャ王は,200人の戦士をもってイスラエルの王からヤハツを奪取したと誇っています。また,預言者イザヤとエレミヤはモアブに対する宣告の中でこの都市に言及しています。―イザ 15:1,4; エレ 48:1,34。
学者たちは古代ヤハツだった可能性のある場所を幾つか挙げてきましたが,その正確な位置はいまだに知られていません。