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慎みが非常に大切なのはなぜかものみの塔(研究用)2017 | 1月
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慎みが大切なのはなぜか
4. せん越な行為とは何ですか。
4 聖書では,慎みとせん越さが対比されています。(箴言 11:2を読む。)ダビデは賢明にも,「せん越な行為から[わたしを]とどめてください」とエホバに願い求めました。(詩 19:13)「せん越な行為」とは何でしょうか。自分に権限がない事柄を,性急に,差し出がましく行なうことです。わたしたちは皆,受け継いだ罪のゆえにせん越に行動してしまうことがあります。しかしサウルの例が示すように,そうした行動を繰り返しているなら,遅かれ早かれ神との関係に重大な影響が及びます。詩編 119編21節によると,エホバは「せん越な者たちを叱責され」ます。なぜでしょうか。
5. せん越な行為が重大な事柄と言えるのはなぜですか。
5 せん越な行為は,単なる間違いよりも重大な事柄です。第一に,慎みに欠けた行動を取るなら,正当な主権者エホバに誉れをもたらしていないことになります。第二に,自分の権限を越えて行動するなら,他の人と衝突するかもしれません。(箴 13:10)第三に,せん越に行動したことが他の人の目に明らかになるなら,気まずい思いをしたり,恥をかいたりするでしょう。(ルカ 14:8,9)せん越な行為は良い結果をもたらしません。聖書が述べるとおり,慎みを示すのは常に正しいことです。
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慎みが非常に大切なのはなぜかものみの塔(研究用)2017 | 1月
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8. 慎みに欠けた考えや行動には,どんな兆候がありますか。
8 慎みに欠けた考えや行動はどのようにして始まるのでしょうか。幾つかの兆候があります。例えば,自分自身や自分の特権を過度に重視するかもしれません。(ロマ 12:16)不適切な仕方で自分に注意を向けることもあります。(テモ一 2:9,10)自分の立場や個人的な見方,または特定の人との関係に基づいて,強い意見を述べるかもしれません。(コリ一 4:6)そのような場合,気づかないうちに慎みを欠いて,せん越さを示している可能性があります。
9. ある人たちは,どのようにせん越になりましたか。聖書中の例を挙げてください。
9 肉の欲望に屈すると,慎みに欠けた行動をしてしまうかもしれません。多くの人は,野心やねたみや怒りに負けて,せん越に行動しました。聖書に出てくるアブサロム,ウジヤ,ネブカドネザルなどは,肉の業に屈してせん越さを示したため,エホバから懲らしめを受けました。―サム二 15:1-6; 18:9-17。代二 26:16-21。ダニ 5:18-21。
10. 他の人の動機を性急に判断すべきでないのはなぜですか。聖書中の例を挙げて説明してください。
10 人が慎みに欠けた行動をしてしまう理由はほかにもあります。例えば,創世記 20章2-7節とマタイ 26章31-35節の記述について考えてみましょう。アビメレクとペテロは,せん越に行動したように見えますが,罪深い欲望に促されて行動したのでしょうか。それとも,すべての事実を把握していなかったに過ぎないのでしょうか。あるいは,つい無思慮に行動してしまったのでしょうか。わたしたちは人の心を読めないので,他の人の動機を性急に判断しないようにするのは賢明であり,愛のあることです。―ヤコブ 4:12を読む。
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