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モルドバ2004 エホバの証人の年鑑
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忠誠を保つ勇敢な姉妹たち
姉妹たちも,怒りに燃えるファシストにひどく苦しめられました。その一人にマリア・ゲルマン(バシレ・ゲルマンの親族ではないが,同じ会衆)がいます。姉妹は1943年に逮捕され,バラシネシュティの警察署に連行されました。姉妹はその時のことを振り返り,こう述べています。「警察に逮捕されたのは,正教会へ行こうとしなかったからです。まずモルドバのリプカニへ,それからウクライナのチェルノフツイへ移送され,そこで刑を宣告されました。
「なぜ教会へ行こうとしなかったのかと裁判官に尋ねられ,エホバだけを崇拝しているからですと答えました。この“犯罪”のために,他の20人の姉妹たちと一緒に20年の刑を言い渡されました。幾人かは他の受刑者30人と共に狭い監房に押し込められました。ところがわたしは,その日のうちに,裕福な人たちの家で家事をするために出されました。ついでながら,その人たちは刑務官よりは優しく扱ってくれました。少なくとも食べる物は十分に与えてくれたのです。
「やがて,刑務所の別棟にいた兄弟たちと連絡が取れました。それは祝福となりました。兄弟たちが霊的な食物と物質的な食物を得るのを手助けできたからです」。
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モルドバ2004 エホバの証人の年鑑
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[95ページの図版]
マリア・ゲルマン
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