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シナイ山 ― モーセの山,憐れみの山ものみの塔 1993 | 5月1日
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今日シナイ山を訪れると,ふもとには修道院があります。この修道院を見たとしても,すぐそばにそびえる山でモーセが学んだ真の崇拝に関連した事柄を思い起こすことはまずできません。むしろ,この修道院で行なわれる礼拝はイコン(聖画像)に重きを置いています。その一つが,ここにある「天国への梯子」です。この絵は東方教会の修道士イオアニス・クリマコスの著作に基づいたものです。クリマコスは修道院の独居室で約40年を過ごした後,この修道院の院長になり,天国に至る象徴的な梯子について著しました。しかし,幾人かの僧職者をとこしえの責め苦に遭わせるため,悪霊たちが彼らを火の燃える地獄に引きずり落とす様子を描いていることに注目してください。鮮やかな描写ですが,聖書と調和してはいません。―伝道の書 9:5,10。エレミヤ 7:31。
この偽りの教えとは対照的に,全能者は「憐れみと慈しみに富み,怒ることに遅く,愛ある親切と真実とに満ちる神」であるというのが真理です。(出エジプト記 34:6)モーセはシナイ山で,この憐れみに富む神に近づいたのです。
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シナイ山 ― モーセの山,憐れみの山ものみの塔 1993 | 5月1日
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[9ページの図版のクレジット]
Pictorial Archive (Near Eastern History) Est.
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