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トレド ― 中世の様々な文化の見事な融合目ざめよ! 2007 | 6月
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トレドにある,実に見事な歴史建造物の多くは,中世期のものです。カトリック教徒である支配者はトレドを自国の首都とし,ユダヤ教徒の市民は手工芸や商売で手腕を発揮し,イスラム教徒の職人はその才能を建築に役立てました。
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トレド ― 中世の様々な文化の見事な融合目ざめよ! 2007 | 6月
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過去の栄光を伝える歴史建造物
今日,トレド市街には,100を上回る歴史建造物があります。その歴史的価値ゆえに,国連教育科学文化機関はトレドを世界遺産に定めました。中世の見事な建造物として,まずは,タホ川にかけられている二つの橋があります。一方は同市の東側に,もう一方は西側にかけられています。また,ほとんどの観光客が必ず目にするのは,ビサグラ新門という巨大な門で,城壁に囲まれた旧市街への入り口となっています。
遠くからトレドを見ると,背の高い二つの歴史的建造物が目立ちます。東側にあるのは,アルカサルと呼ばれる巨大な四角い要塞です。そこは何世紀にもわたって,ローマのプラエトーリウム(総督の邸宅),西ゴート族の王たちの宮殿,アラブ人の要塞,スペイン人の王たちの邸宅などに用いられてきました。現在では,軍事博物館と大きな図書館があります。とはいえ,トレドは何と言っても宗教都市なので,巨大なゴシック様式の大聖堂が市の中央にそびえています。―17ページの囲み記事をご覧ください。
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