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エジプトの宝に勝るものものみの塔 2002 | 6月15日
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モーセは,40歳になるまでにエジプト人になりきることもできたと思われますが,その歳になって,『自分の兄弟たちの負っている重荷を見ようとして出て行き』ました。その後のモーセの行動を見ると,これが単なる好奇心によるものではないことが分かります。自分の兄弟たちを助けることを切望していたのです。モーセは,あるヘブライ人を一人のエジプト人が打ちたたいているのを見て,間に割って入り,そのエジプト人を殺してしまいます。それは,モーセの心が兄弟たちと共にあることを示す行動でした。相手はおそらく役人で,殺されたのは職務を果たしていた時だったようです。エジプト人から見れば,モーセは当然ファラオに忠節であるべきでした。とはいえ,モーセは公正を愛する気持ちにも動かされたのであり,翌日あるヘブライ人が仲間を不当に打ちたたいているのをいさめた時にも,この特質を示しました。モーセは,ヘブライ人をつらい奴隷労働から自由にしたいと思いましたが,ファラオがモーセの背信行為を知って殺そうとしたので,ミディアンに逃げざるを得ませんでした。―出エジプト記 2:11-15。使徒 7:23-29。b
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エジプトの宝に勝るものものみの塔 2002 | 6月15日
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b モーセが公正に対する熱意を抱いていたことは,逃亡者となったミディアンで,ひどい扱いを受けて困っていた羊飼いの女性たちを守った際にも示されました。―出エジプト記 2:16,17。
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