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ミャンマー(ビルマ)2013 エホバの証人の年鑑
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ミャンマー(ビルマ)
アジアの大国であるインドと中国に挟まれたミャンマーは,変化に富み興味をそそる国です。a 国内最大の都市ヤンゴン(旧称ラングーン)には,高層ビルや人でにぎわう商店,往来の激しい場所があります。しかし,市内から外に出ると,辺りの村ではスイギュウが土地を耕し,人々は外国人を不思議そうに見つめ,また季節の変化で時を測ります。
ミャンマーには今も,往年のアジアの面影が残っています。おんぼろのバスに揺られながらでこぼこ道を進むと,市場に運ぶ作物を載せた牛車や,ヤギの群れを野原に連れて行く人たちを追い越すことでしょう。ミャンマーの男性は今も伝統的な巻きスカートであるロンジーを身に着けます。女性は,木の皮で作られたタナカと呼ばれるペーストを化粧のため顔に塗ります。人々は宗教に深く傾倒しています。仏教徒は僧侶を有名人よりもあがめ,金色の仏像に毎日,捧げ物として金箔を貼ります。
人々は穏やかで思いやりがあり,好奇心に富んでいます。この国には八つの主要民族,また少なくとも127の少数民族が住んでいます。民族ごとに言語,服装,食べ物,文化が異なります。人口の大半が住んでいるのは,雄大なエーヤワディー(イラワジ)川に潤された中央平原です。全長2,170㌔に及ぶこの川は,凍てつくヒマラヤの山中に源を発し,水温の高いアンダマン海に注ぎます。さらに,沿岸の広大なデルタ地帯や,インド,タイ,中国,バングラデシュ,ラオスと国境を接し弓状に連なる高地に住む人たちも大勢います。
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