-
終わりに至る神の怒り啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
-
-
ハルマゲドンに集められる
25 (イ)ヨハネはかえるのような汚れた「霊感の表現」について,どんなことをわたしたちに告げますか。(ロ)主の日に,かえるのような嫌悪すべき様々な「汚れた霊感の表現」の霊がどのように現われてきましたか。その結果,どうなりましたか。
25 ヨハネはわたしたちにこう告げます。「そしてわたしは,かえるのように見える三つの汚れた霊感の表現が,龍の口から,野獣の口から,偽預言者の口から出るのを見た。それらは実は悪霊の霊感による表現であってしるしを行ない,また人の住む全地の王たちのもとに出て行く。全能者なる神の大いなる日の戦争に彼らを集めるためである」。(啓示 16:13,14)エホバはモーセの時代に,胸の悪くなるような,かえるの災厄をファラオの治めるエジプトにもたらされました。(出エジプト記 8:5-15)主の日の期間にも,別の源からですが,かえるのような嫌悪すべき霊がやはり現われました。それはサタンの様々な「汚れた霊感の表現」から成っており,明らかに人間の支配者たち,つまり「王たち」すべてをエホバ神に反対させるよう操るために考案された宣伝を象徴しています。サタンはこうして,神の怒りの鉢の中身が注ぎ出されることによって彼らが揺さぶられないようにし,「全能者なる神の大いなる日の戦争」が始まる時,間違いなくサタンの側にしっかりとどまらせるのです。
26 (イ)サタンの宣伝はどんな三つの源から出て来ますか。(ロ)「偽預言者」とは何ですか。どうしてそれが分かりますか。
26 その宣伝は,わたしたちがすでに啓示の書の中で対面してきた,「龍」(サタン)と「野獣」(サタンの地上の政治機構)から出て来ます。それにしても,「偽預言者」とは何でしょうか。これは名ばかりの新参者です。わたしたちは以前,七つの頭のある野獣の前で大いなるしるしを行なった,子羊のような二本の角のある野獣を見ました。人を欺くようなこの生き物は,あの野獣のための預言者のように行動しました。それは野獣の崇拝を助長し,その野獣のために像を立てさせることさえしました。(啓示 13:11-14)子羊のような二本の角のあるこの野獣は,ここで言及されている偽預言者と同じものであるに違いありません。この点を確証するものとして,後の箇所で,「偽預言者」は二本の角のある象徴的な野獣のように,「[七つの頭のある野獣]の前でしるしを行ない,それによって,野獣の印を受けた者とその像に崇拝をささげる者とを惑わした」と記されています。―啓示 19:20。
-
-
終わりに至る神の怒り啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
-
-
「そして,それら[悪霊の霊感による表現]は王たち[地上の王たち,もしくは支配者たち]を,ヘブライ語でハルマゲドンと呼ばれる場所に集めた」。(啓示 16:16)ハルマゲドンというこの名称は,聖書中にただ1回しか出てきません。しかし,この名称は人間の想像力をかき立ててきました。世界の指導者たちは核戦争で起こり得るハルマゲドンについて警告してきました。ハルマゲドンはまた,聖書時代の多くの決定的な戦いが行なわれた古代の都市メギドと結び付けられてきました。そのため,中には,地上の最後の決戦がその限定された地域で起きると推測している宗教指導者たちもいます。この点で,それらの人々の考えは真実から遠く外れています。
32,33 (イ)ハルマゲドンという名称は文字通りの場所というよりは,むしろ何を表わしていますか。(ロ)聖書のほかのどんな言葉が「ハルマゲドン」に似ていますか。あるいは,それと関係がありますか。(ハ)第七のみ使いが最後の神の怒りの鉢の中身を注ぎ出すようになるのはいつですか。
32 ハルマゲドンという名称には,「メギドの山」という意味があります。しかし,それは文字通りの場所というよりは,諸国民すべてがエホバ神に反対して集められ,最終的に神により滅ぼされる際の世界情勢を表わしています。それは全地球的な規模に達します。(エレミヤ 25:31-33。ダニエル 2:44)それは「神の怒りの大きなぶどう搾り場」や「決定の低地平原」,もしくは「エホシャファトの低地平原」と同様で,諸国民はそこに集められ,エホバにより処刑されます。(啓示 14:19。ヨエル 3:12,14)それはまた,マゴグのゴグの残忍な軍勢が滅ぼされる「イスラエルの土地」や,北の王が大いなる君ミカエルの手に掛かって「終わりに至る」,「壮大な海と聖なる飾りの山との間」のあの場所とも関係があります。―エゼキエル 38:16-18,22,23。ダニエル 11:45–12:1。
-