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ニカラグア2003 エホバの証人の年鑑
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とはいえ,王国の音信をこの国に初めて伝えたのは,この二人ではありません。1934年に,この国を訪れていた一人の開拓者の姉妹が,マナグアや他の地域で文書を配布していたのです。
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ニカラグア2003 エホバの証人の年鑑
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最初に音信にこたえ応じた人の一人に,24歳のアルノルド・カストロがいます。聖書の真理を初めて知るようになったいきさつについて,アルノルドは笑みを浮かべながらこう思い出を語ります。「同居人のエバリスト・サンチェスとロレンソ・オブレゴンとわたしは,一緒に英語を勉強することにしました。するとある日,市場から帰って来たエバリストが本を振りながら,『英語を教えてくれるアメリカ人を見つけたぞ!』と言いました。もちろんそれは“先生”の意図ではありませんでしたが,エバリストはそう理解したのです。ですから,約束の時間が来ると,わたしたち3人の若者は喜びに胸躍らせながら,英語のレッスンを待っていました。“先生”である宣教者のウィルバート・ガイゼルマンは,本を手にして自分を待っている,やる気満々の“聖書研究生たち”を目にして,思いがけない喜びを味わいました」。
「『真理は汝らを自由にすべし』という本を週2回研究しました。結局,英語はあまり教わりませんでしたが,聖書の真理を知りました」と,アルノルドは言います。アルノルドは,1946年8月に米国オハイオ州クリーブランドで開かれた大会でバプテスマを受け,開拓奉仕をするためにニカラグアに戻りました。
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