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クロスカントリー・スキー ― あなたはいかが?目ざめよ! 2001 | 10月8日
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起源
クロスカントリー・スキーは現代になって考案されたものだと思う人もいるかもしれませんが,実際には,決して新しいものではありません。1927年に,ノルウェーのレーデヤ島で何千年も前に岩に彫られた絵が発見されました。一つの絵には,ウサギの仮面をかぶったような狩人が描かれています。その狩人は,たいへん長いスキーをはいて滑っているように見えます。もっと最近では,スカンディナビアの泥炭地で作業員が,保存状態の極めて良好な古代のスキーを多数発掘しました。スキーは昔の北欧の人々にとって,雪の降る長い冬の間の極めて重要な移動手段だったのです。スキーは暮らしに欠かせなかったので,スキーの神と女神が崇拝されていたほどでした。今日のノルウェーやスウェーデンの多くの町や村の名前には,そうしたかつての多神教の名残があります。それどころか,スカンディナビアという呼び名そのものがスキーヤーの女神スカディーを指すのではないか,と考えられています。
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クロスカントリー・スキー ― あなたはいかが?目ざめよ! 2001 | 10月8日
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[26ページの図版]
ノルウェーのボスで見つかった古代のスキー
[クレジット]
Foto: © Universitetets kulturhistoriske museer, Eirik Irgens Johnsen
[26ページの図版]
岩に彫られたスキーヤーの絵
[クレジット]
Foto: Inge Ove Tysnes / Syv søstre forlag
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