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ノルウェー2012 エホバの証人の年鑑
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1965年にオスロのウレボール・スタジアムで開かれた「真理のみ言葉」国際大会は,確かに際立った大会でした。とはいえ,開催には困難が伴いました。ノルウェー代表のサッカーチームが大会の前の晩,別の国の代表チームとこのスタジアムで対戦しました。門の外で待っていた大人数のエホバの証人は,サッカーファンたちが帰ると一斉に会場に入って準備を始めました。清掃,ごみの撤去,給食用のテントの設置など,夜を徹しての作業でした。また,ステージ,オーケストラの区画,さらには装飾用の納屋と三つの丸太小屋を設置し,それらすべてに草屋根をふきました。ダグブラデット紙は,「夜中の奇跡」と伝え,「ウレボール・スタジアムはのどかな田園に姿を変えた。……エホバの証人は驚異的な働きをした」と報じました。
もてなしの精神に富むノルウェーの兄弟姉妹は,7,000人を超える外国からの出席者のための宿舎を手配しました。その大部分はデンマークから来た人たちです。市の郊外の野原にテント村が設営されました。天気がよければ問題なかったのですが,そこで寝起きした6,000人にとって,大会の初めのほうで雨が降り,地面が泥でぬかるんだことは簡単には忘れられないでしょう。しかし,後半の二日は天気が回復し,だれもがほっとしました。悪天候にも見舞われましたが,国内や外国からの出席者は,クリスチャンの心温まる幸福な交流を楽しみ,時宜にかなった霊的食物によってさわやかにされました。199人がバプテスマを受け,ノア兄弟の公開講演に1万2,332人という記録的な数の人が出席したことは,大きな喜びでした。
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ノルウェー2012 エホバの証人の年鑑
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[138ページの図版]
「真理のみ言葉」国際大会のためのテント村
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