-
ノルウェー2012 エホバの証人の年鑑
-
-
伝道者の一人に,1923年にバプテスマを受けたオラフ・スカウがいます。1927年,オラフは会衆で奉仕の主事として任命され,その後数十年にわたって,進取の気性や気遣いに富む監督として奉仕しました。オスロでの宣べ伝える業を組織するとともに,週末にはバスやトラックによる首都近郊への伝道を計画しました。夜遅くまで,地図を描いたり伝道旅行を計画したりする兄弟の姿がありました。
オスロの伝道者たちは,南はハルデンやフレドリクスタ,北はハーマル,東はコングスビンゲル,西はドランメンやヘーネフォスといった都市や田舎の地方でも宣べ伝えました。午前9時ごろ区域に到着し,一日じゅう家から家の伝道をしました。そのような訪問の折に公開集会もしばしば行ないました。このことは,新しい群れや会衆を立ち上げるための基礎となり,それらの地方に住む数の少ない兄弟姉妹に大いに感謝されました。1935年には,9日間のキャンペーンで,オスロの76人の伝道者が小冊子1万3,313冊を配布しました。これは一人平均175冊を超える数です。
オラフの妻エステルは,関節炎のために車椅子の生活をしていました。それでも二人の家には兄弟姉妹がよく集まってきました。普通,料理をするのはオラフで,チキンの手羽先がおいしいと評判でした。とはいえ,スカウ家での出来事で年配の兄弟姉妹が思い起こすのは,霊的に築き上げる交わりや,聖句についての興味を誘うやり取り,そして聖書クイズです。ラグンヒル・シモンセンは,「いつも心が喜びに満たされてスカウ家をあとにしました」と述懐します。
-
-
ノルウェー2012 エホバの証人の年鑑
-
-
[109ページの図版]
オラフ・スカウ
-