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我が愛する音楽,人生,そして聖書目ざめよ! 2007 | 8月
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管楽器オーケストラ
私は音楽の修業を続け,プロの音楽家になりました。様々な楽器の演奏に習熟した後,管楽器の奏法も学びました。竹製の小さな管楽器を修理したこともあります。やがて自分の管楽器を作るようになりました。当時,専門家たちは,バスの音を出す管楽器は作れないと考えていました。サイズが大きくなり,音が弱くなってしまうからです。そのため管楽器オーケストラはありませんでした。
しかし私は,音を強める特別な共鳴器付きの管楽器を作り上げました。音量を落とさずに低いバスの音を出せる管楽器ができたのです。やがて,様々な管楽器の組み合わせを作って複雑なハーモニーを生み出せるようになりました。
それ以前に,従来の楽器から成るオーケストラを幾つか編成したことがありました。一つは,目の不自由な演奏家だけで構成されるオーケストラでした。そして1960年,管楽器だけのオーケストラを編成しました。これはソ連でも,おそらくは世界でも類を見ないものでした。
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我が愛する音楽,人生,そして聖書目ざめよ! 2007 | 8月
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1981年,35年間暮らしたカミャネツ・ポジリスキーを去り,モスクワの東600㌔ほどのヨシカル・オラに引っ越しましたが,創作活動は続けました。私のオーケストラの一つでは,45人の楽団員が様々な管楽器を演奏しました。長さが20㌢で口径1㌢足らずの高音の楽器から,長さが3㍍近い口径20㌢のダブルバスの楽器までありました。コンサートの様子がラジオやテレビで放送され,私たちは国中で演奏しました。
ソ連全土から楽団が集まった1986年のコンクールで,私は,管楽器の演奏法への貢献を表彰する認定書とメダルを頂きました。幾年か後,「管楽器の極み ― 夢の世界を作る音楽家」と題するドキュメンタリー映画が製作され,マリースカヤ・プラウダ紙(ロシア語)は次のように報じました。「この映画の主人公ボリス・ニコラエビッチ・グラシェフスキーは,ロシアでも類を見ない管楽器オーケストラの創設者として特別認定を受けた」。
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[20,21ページの図版]
管楽器オーケストラ
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