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大きいことが良いことでない場合目ざめよ! 1997 | 6月22日
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新しい体重ガイドライン
深刻な体重危機を確信した米国政府は,1995年版の推奨体重ガイドラインを一層厳しいものにしました。(次のページの囲み記事をご覧ください。)改訂されたガイドラインは,「健康的体重」,「太りぎみ」,「太り過ぎ」を定めています。このガイドラインは年齢に関係なく,成人の男女両方に当てはまります。
1990年版のガイドラインは,よく中年太りと呼ばれる中年期特有の体型を考慮に入れていました。新しいガイドラインはこれを考慮に入れていません。成人は時の経過とともに太らないことが望ましいからです。b ですから,以前なら正常な体重と考えられていた人も,今では自分が太り過ぎの部類に入っていることに気づくかもしれません。例えば,年齢が35歳から65歳の間で,身長168㌢,体重75㌔の人は,1990年版のガイドラインでは健康的な体重に入っていました。しかし,新しいガイドラインの下では,5㌔太り過ぎということになります。
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大きいことが良いことでない場合目ざめよ! 1997 | 6月22日
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b 1995年版のガイドラインはほとんどの年齢層に当てはまりますが,すべてというわけではありません。ロバート・M・ラッセル博士はJAMA誌,1996年6月19日号(英文)で,「新しい体重のガイドラインは恐らく,65歳以上の人には適用できないという点で,大方の意見は一致している。年配者は,少し太りぎみのほうがよい場合さえある。病気の間のエネルギーの蓄えになるし,筋肉と骨を維持するのにも役立つからである」と述べています。
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