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パプアニューギニア2011 エホバの証人の年鑑
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良いたよりが北部に伝わる
1956年6月,エホバの証人として初めてニューアイルランド島に移動したのは,新婚の開拓者の夫婦ケン・フレームとロジーナ・フレームです。この島は,パプアニューギニア北東のビスマーク諸島にあります。会計士であるケンは,島のおもな町カビエンの大きな貿易会社に勤めました。ケンはこう語ります。「シドニーを離れる前,まず人々とよく知り合ってから公の伝道を始めるようにという提案を受けました。ロジーナは洋裁が得意で,程なくして多くの顧客を持つようになりました。その人たちに非公式の証言をし,やがてわたしたちの家で週に一度,関心を持つ少人数の人たちと目立たないように集まり合うまでになりました。
「1年半後,巡回監督のジョン・カットフォースが訪問し,『幸福な新しい世の社会』という映画を上映したいと言われました。わたしは地元の映画館のオーナーと掛け合い,わたしたちの“伝道団”に関する入場無料の映画を,無償で上映させてもらえることになりました。そのことを従業員が広めたに違いありません。わたしたちが映画館に到着すると,入口は人であふれ,中に入るため警察官に助けてもらわなければならないほどでした。入場者は230人余りになり,ほかにも窓からのぞきこんでいた人たちもいました。これ以降,わたしたちはもっと表立って宣べ伝えるようになりました」。
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パプアニューギニア2011 エホバの証人の年鑑
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[99ページの図版]
ケン・フレームと妻のロジーナ
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