読者の声
エイズ
エイズに関する貴紙の記事,とりわけ,「エホバの証人は,麻薬も打たない,同性愛または両性愛も行なわない,配偶者に対しては忠実であり,それに輸血もしないので,エイズにかかる危険のないのはエホバの証人だけのようである」という見解を表明した手紙についての感想を述べます。エイズはすべての人を脅かしている病気で,エホバの証人といえども例外ではありません。エイズから自由なのはエホバの証人だけだということをほのめかしている点は憤慨に堪えません。エイズが神罰であるかのように言うのはやめてください。そのようなことを言えばあなた方は,ガンについても,そうではないのに神罰と認めざるを得なくなります。
R・C 米国
読者は「世界展望」の一つの記事(1988年5月8号)のことを考えておられるのかもしれません。あの一文は伝染病の医学専門家の言葉で,ブラジルのイストエ誌に掲載されたものです。同様の見解を述べた医学関係者はほかにもいます。その人たちは,上記の原則に従えば危険が少ないということを認めています。もちろん,エホバの証人も脅かされているというR・Cさんの言葉は間違いではありません。しかしその危険に脅かされるのは大抵の場合エホバの証人になる以前の行状のためか,または聖書の命令に従わない配偶者と共に生活しているためです。ガンをエイズと同列に見ることは考えられません。ガンは通常,聖書の原則を犯したためにかかる病気ではないからです。―編集者。
ピット・ブル
「目ざめよ!」誌1988年3月22日号の「気性の荒いのと,おとなしいのがいる理由」という記事を読みましたが,この記事に出てくるブルドッグというのは,本当は,闘犬用ブルドッグのピット・ブルのことではありませんか。この記事の内容がすべてのブルドッグに当てはまるとは思えません。
S・T 日本
ご指摘のとおり,この記事はピット・ブルを取り上げたもので,ブルドックと訳されている語は元の英語版では“ピット・ブル”です。“ピット・ブル”という語が一般の辞書に載っておらず,なじみのないものだったため,翻訳の際に“ブルドッグ”という語が用いられました。しかし,記事の中で,気性が荒いとされている犬は,普通のブルドッグではなく,ピット・ブルのことです。ですから,この場合は“ピット・ブル”もしくは“闘犬用ブルドッグ”という語を用いるべきでした。―編集者。
養殖真珠
私は「目ざめよ!」誌の愛読者です。「目ざめよ!」誌にはいろいろ役に立つことがとてもよく書かれていると思います。それだけに,1988年1月22日号に載った養殖真珠の記事を読んだときにはいささか驚きました。真珠は,真珠貝の中に異物を入れると形成されるということですが,その異物は真珠貝にとって邪魔になるばかりではなく,後ほどこの生物から切り取られます。そのころには貝そのものの神経系は十分に備わっていますから,それは動物虐待行為に等しいものに私には思えます。
F・G ドイツ連邦共和国
養殖真珠の記事は,一つの産業のことを読者の方々にお伝えするための記事で,その道義性を扱ったものではありません。どんなものにせよ生きているものの扱い方については,人それぞれの受け止め方があると思います。私たちはそのような個人的な感情を批判したりはいたしません。しかし,聖書中に表わされている創造者の見方の示唆するところに従うよう努めています。聖書は真珠のことを好意的に述べていますし,『動く生き物すべてを[人間のための]食物として』用いることを許しています。(創世記 9:3。マタイ 13:46)結局,真珠の手術は,屠殺場ではるかに複雑な動物が食物として毎日ほふられるのとあまり違わないのです。―編集者。