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統治体からの手紙1998 エホバの証人の年鑑
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天の王国はすでに機能しています。(啓 11:15-17)わたしたちにはこの地上で王国の関心事のために奉仕する特権があります。わたしたちに与えられている割り当ては,王国の良いたよりを他の人たちに伝えることです。(マタ 24:14)昨年わたしたちの兄弟たちはこの事を行なう際にどのような状況に直面しなければならなかったのでしょうか。現在の邪悪な事物の体制の終わりの日に関して聖書が予告していた通りの状況です。―ルカ 21:10,11。テモ二 3:1-5。
アルバニアは数か月にわたり暴動の波に呑み込まれました。重装備のテロリストグループが略奪,財産の破壊,強姦,殺人を行ないました。しかし,兄弟たちは良いたよりの伝道をやめませんでした。戦闘のあらしがアフリカの広い地域で吹き荒れ,また中南米や東南アジアの一部の国々では国の中心部をかき乱しました。クリスチャンの厳正中立の立場を保ったものの,幾人もの兄弟たちが,暴力行為のため,また戦闘後に発生した病気のために亡くなりました。多くの人が所有物を全部残して茂みやジャングルに逃げなければならず,難を逃れるため国境を越えなければならなかった人もいました。ポーランド,チェコ共和国,イタリア,米国では,一部の地域を大洪水が襲いました。ベネズエラの地震では,2軒の王国会館が破壊されました。モントセラト島では,火山から噴き出される熱い灰,泥,巨礫のために島民の半数以上が島から避難しなければなりませんでした。多くの場所で人々は厳しい経済問題に対処しなければなりませんし,路上での犯罪のために宝石や時計でさえ身に着けるのが危険になっています。
こうしたさまざまな状況や,西洋世界で一般に見られる無関心にもかかわらず,エホバの証人は伝道し続けています。エホバの証人はどのようにして対処しているのでしょうか。彼らを支えているのは,エホバの愛と,国際的な兄弟仲間の熱烈な愛と,今の時代に生じているすべての出来事が古い体制の終わりの近いことを紛れもなく指し示していることに対する鋭い認識です。―ロマ 8:35-39。ペテ一 4:7,8。
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統治体からの手紙1998 エホバの証人の年鑑
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昨年,エホバへの献身の象徴としてバプテスマを受けた人の数は37万5,923人の新最高数でした。歓喜すべき何と十分な理由なのでしょう。ヨハネ 4章35節に記録されている,「目を上げて畑をご覧なさい。収穫を待って白く色づいています」というイエスの言葉は今でも当てはまります。ですから,わたしたちは引き続き証言活動に邁進します。数が多かろうと少なかろうと,エホバに帰依する人の命は貴重です。(ルカ 15:7)実際,エホバに感謝すべきことに,昨年,記念式の出席者数は何と100万人以上増加したのです。
1998年の年の聖句は,さらに大勢の人が「エホバの名を呼び求める者はみな救われる」という要求に従うよう助けてもらう必要があることを思い起こさせてくれます。(ロマ 10:13)この新しい奉仕年度中,組織の中のすべての人が個人として証言活動に参加し,こうしてエホバがご自分の民のために行なってくださったすべての事柄に対する認識の深さを示すよう,わたしたちは熱烈に祈っています。
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