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仕掛けられたわなを見破るイエス 道,真理,命
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仕掛けられたわなを見破る
マタイ 22:15-40 マルコ 12:13-34 ルカ 20:20-40
カエサルのものはカエサルに
復活した人は結婚するか
最大のおきて
イエスの敵たちは動揺しています。イエスが彼らの邪悪さを暴く例え話をしたからです。そこでパリサイ派の人たちは,イエスをわなにはめようとたくらみます。人を雇ってイエスの所に派遣し,ローマ総督に引き渡す口実となることをイエスに言わせるのです。(ルカ 6:7)
その人たちはこう言います。「先生,私たちは,あなたが正しく話して教え,不公平な扱いをせず,真理に沿って神の道を教えることを知っています。カエサルに人頭税を払うのは良いことでしょうか,良くないことでしょうか」。(ルカ 20:21,22)イエスはそういうお世辞にはだまされません。その裏に偽善やずる賢さがあることを見破ります。ここで,「良くありません」と答えれば,ローマに対する反逆の罪で訴えられるかもしれません。逆に,「良いことです」と言えば,ローマの支配を嫌っている人々は,イエスを誤解し,敵意を示すかもしれません。イエスはどう答えるでしょうか。
イエスは,「なぜ私を試すのですか,偽善者たち。人頭税の硬貨を見せなさい」と言います。すると,デナリ硬貨が持ってこられたので,イエスは,「これは誰の像と称号ですか」と聞きます。「カエサルのです」という返事に対し,「それでは,カエサルのものはカエサルに,しかし神のものは神に返しなさい」と巧みに答えます。(マタイ 22:18-21)
その人たちはイエスの言葉に驚きます。答え方が見事だったので言い返せず,その場を去ります。
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仕掛けられたわなを見破るイエス 道,真理,命
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パリサイ派の人たちもサドカイ派の人たちも,イエスに全く言い返せませんでした。そこで今度はイエスを試すためにこの2つのグループが一緒にやって来ます。その中の1人の律法学者が,「先生,律法の中で最大のおきてはどれですか」と質問します。(マタイ 22:36)
イエスは答えます。「第一はこうです。『聞きなさい,イスラエル,私たちの神エホバはただひとりのエホバであり,あなたは,心を尽くし,知力を尽くし,力を尽くし,自分の全てを尽くして,あなたの神エホバを愛さなければならない』。第二はこうです。『あなたは隣人を自分自身のように愛さなければならない』。これらより大きなおきてはほかにありません」。(マルコ 12:29-31)
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