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聖書の50番目の書 ― フィリピ人への手紙『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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書かれた場所: ローマ
書き終えられた年代: 西暦60-61年ごろ
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聖書の50番目の書 ― フィリピ人への手紙『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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5 どんな事から,これはローマで書かれたと言えますか。
5 書かれた場所と年代はほぼ確実に決定することができます。この手紙を書いた時,パウロはローマ皇帝護衛隊のもとに拘禁された囚人でしたが,彼の周囲ではかなり大々的なクリスチャン活動がなされていました。彼は,カエサルの家の信徒たちからのあいさつのことばでこの手紙を結んでいます。こうした点を総合して,この手紙はローマで書かれたと判断できます。―フィリピ 1:7,13,14; 4:22。使徒 28:30,31。
6 「フィリピ人への手紙」が書かれた時期を示すどんな証拠がありますか。
6 しかし,この手紙が書かれたのはいつごろでしょうか。パウロがクリスチャンとして投獄されていることとその理由とが皇帝の親衛隊全体と他の多くの人々に知れ渡っている点から見て,パウロは既に相当の期間ローマにいたものと思われます。また,エパフロデトが贈り物を携えてフィリピ(970㌔ほど離れていた)からパウロを訪ね,その後エパフロデトがローマで病気になったという知らせがフィリピに伝わり,さらに,その事に対する同情のことばがフィリピからローマに達するまでの時間がありました。(フィリピ 2:25-30; 4:18)パウロがローマで最初に投獄されたのは西暦59年から61年ごろですから,彼は恐らく,最初にローマに着いてから1年もしくはそれ以上後の,西暦60年か61年ごろにこの手紙を書いたのでしょう。
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