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宣べ伝えるための道具 ― 世界的な畑のために文書を生産する神の王国は支配している!
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4,5. レコードはどのように用いられましたか。しかし,どんな面が欠けていましたか。
4 講話のレコード。1930年代から1940年代にかけて,奉仕者たちは携帯用蓄音機で再生できる,聖書の講話のレコードを使いました。どの話も5分以内で終わるものでした。「三位一体」,「煉獄」,「王国」など,短い題の話もありました。奉仕者たちはレコードをどのように用いましたか。1930年にバプテスマを受けた米国のクレイトン・ウッドワース・ジュニア兄弟はこう語りました。「スーツケース型の小型蓄音機を携えて行きました。ぜんまいを巻き,正しく再生するためにアームの針をレコードの端の正しい位置に落とす必要がありました。戸口に立ってケースを開け,針を置いてからベルを鳴らしました。家の人がドアを開けると,『聞いていただきたい大切なお知らせがあります』と言いました」。どんな反応がありましたか。ウッドワース兄弟はこう述べています。「ほとんどの人は快く聞いてくれましたが,すぐにドアを閉めてしまう人もいました。たまに,蓄音機のセールスと間違えられることもありました」。
1940年には,90種類余りの講話のレコードがあり,作られたレコードの数は100万枚を超えていた
5 1940年には,90種類余りの講話のレコードがあり,作られたレコードの数は100万枚を超えていました。当時,英国で開拓奉仕をし,後に統治体の成員として奉仕したジョン・E・バーはこう述べました。「1936年から1945年にかけて,蓄音機をいつも持ち歩いていました。持っていないと不安でした。ラザフォード兄弟の声を戸口で聞くと心強くなり,その場に兄弟がいるように感じました。もとより,蓄音機での奉仕には,教えるという宣教の側面が欠けていました。人々の心を動かす点では限界があったのです」。
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