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アインシュタインの飛躍の年目ざめよ! 2005 | 9月8日
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世界を変えた公式
1905年9月,アインシュタインはもう一つの論文を発表しました。その論文は特殊相対性理論の数学的補足説明とも言うべきものであり,そこには,アインシュタインの業績の代名詞となっているE=mc2という公式が記されています。この等式によれば,原子が分裂する時に放出するエネルギー量は,その時に失われる質量に光速の二乗を掛けたものになります。
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アインシュタインの飛躍の年目ざめよ! 2005 | 9月8日
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[21ページの図/図版]
(正式に組んだものについては出版物を参照)
E エネルギー
= 等しい
m 質量
c2 掛ける 光速 二乗
c2は,c掛けるc,つまり299,792㌔㍍毎秒掛ける299,792㌔㍍毎秒になる
c2は途方もなく大きな値(89,876,000,000km2/s2)なので,小さな質量の物質でも,変換すると膨大な量のエネルギーになる。ウランの原子が分裂して二つの原子になる際,質量の0.1%が失われる。そのごくわずかな質量がばく大なエネルギーとして放出される
エネルギー放出
どんなものであれ,わずか1㌔㌘の物質を完全にエネルギーに変換すると,そのエネルギー量は:
■ 約250億㌔㍗時
■ 自動車なら地球40万周分
■ 最大級の石油タンカーなら世界900周分
■ 米国の2日分の電力需要を賄える
逆にこうも言える。1個の原子を“物質として生み出す”だけでも,とてつもないエネルギーが必要である
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