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聖書時代の人は本当にそれほど長生きしたのでしょうかものみの塔 2010 | 12月1日
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長生きした人々
聖書の創世記には,900年以上生きた7人のことが述べられています。みなノアの日の大洪水以前に生まれた人たちです。その7人とは,アダム,セツ,エノシュ,ケナン,ヤレド,メトセラ,ノアです。(創世記 5:5-27; 9:29)あまり聞いたことのない名前ばかりかもしれませんが,いずれも最初の人間から10世代までの人です。中でもメトセラは,最も長生きした人としてよく知られています。969歳まで生きたのです。
聖書にはほかにも,今日の平均的な寿命を超える年齢まで生きた人が,少なくとも25人挙げられています。300年,400年,さらには700年以上生きた人がいたとされているのです。(創世記 5:28-31;
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聖書時代の人は本当にそれほど長生きしたのでしょうかものみの塔 2010 | 12月1日
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時の数え方が異なっていたのか
当時は時の数え方が今とは異なっており,1年と呼ばれている期間は実際には1か月だった,と主張している人もいます。しかし,創世記の記述を分析すれば,当時の人々が今日のわたしたちと同じような時間の概念を持っていたことがはっきり分かります。二つの例を考えてみましょう。大洪水に関する記述に,洪水はノアが600歳だった時,「第二の月,その月の十七日」に始まった,とあります。さらに,水は150日間,地にみなぎっており,「第七の月,その月の十七日に箱船はアララトの山にとどまった」と言われています。(創世記 7:11,24; 8:4)ですから,5か月という期間 ― 第2の月の17日からその年の第7の月の17日まで ― が150日とされています。以上のことから,1年は実際には1か月だった,という主張に何の根拠もないことは明らかです。
では次に,二つ目の例について考えましょう。創世記 5章15-18節によれば,マハラレルは65歳の時に息子をもうけ,その後830年生きて,895歳で死にました。その孫エノクも65歳の時に息子をもうけました。(創世記 5:21)もし1年が実際には1か月だったとしたら,それら二人の男性は,わずか5歳で親となったことになります。これは理屈に合うことでしょうか。
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聖書時代の人は本当にそれほど長生きしたのでしょうかものみの塔 2010 | 12月1日
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大洪水以前の人々が際立って長寿であったことは,人体に長生きできる素晴らしい可能性が備わっていることの証拠です。現代の科学技術の進歩によって,科学者たちは,人体とその見事な造りを,その驚くべき再生力や治癒力も含め,以前にもましてつぶさに観察できるようになっています。その結果,どんな結論が導き出されているでしょうか。人体はいつまでも生き続けることができる,という結論です。医学の教授トム・カークウッドは,「[老化]は,依然として医学上の大きななぞの一つである」と述べています。
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