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  • 暮らしの安全が脅かされる
    目ざめよ! 2019 | No. 1
    • 危険と不安

      暮らしの安全が脅かされる

      「現代は,かつてなく……技術,科学,金融の各資源の恩恵を受けています。……その一方で,この世代は,世界を[政治,経済,環境の]システム崩壊の寸前に追いやる最初の世代になるかもしれません」。(「グローバルリスク報告書」2018年版5ページ,世界経済フォーラム)

      大勢の知識人が,地球と人類の未来を心配しているのはなぜでしょうか。私たちが直面している問題の幾つかを考えてみましょう。

      • ロックされているコンピューター

        サイバー犯罪 オーストラリアン紙(英語)にはこう書かれています。「インターネット空間はますます危険な場所になっている。そこは子供への性犯罪,いじめ,ネット荒らし,ハッキングの温床である」。また,「世界中で急増している犯罪に,成り済ましがある。……ネット上では,人は残酷で冷酷になりがちである」。

      • お金に手を差し出している

        経済格差 オックスファム・インターナショナルの最近のリポートによると,世界で最も裕福な8人の資産は,所得が低い36億人(世界人口の半分)の総資産に相当します。「われわれの破綻した経済では,裕福な人たちはどんどん裕福になり,貧しい人たちはさらに貧しくなっている。その大多数は女性である」。経済格差が大きくなれば,抗議デモや暴動につながりかねないと心配する人たちもいます。

      • 爆弾

        紛争と弾圧 国連難民機関の2018年の報告には「かつてない規模で難民が増えている」とあります。6800万以上の人たちが紛争や弾圧で住まいを追われています。「ほぼ2秒に1人が避難を余儀なくされて」います。

      • 工場の煙突から出る汚染物質

        環境問題 「グローバルリスク報告書」2018年版によると,「生物多様性は……大量絶滅のペースで失われつつあり……大気汚染と海洋汚染は,人間の健康をますます脅か」しています。また,昆虫の個体数が激減している地域もあります。植物の受粉は昆虫に依存しているため,科学者たちは「生態系のハルマゲドン」が近いという危機感を持っています。サンゴ礁もダメージを受けています。過去30年で世界のサンゴ礁のおよそ半分が死滅したとみられています。

  • 原因を究明する
    目ざめよ! 2019 | No. 1
    • 2人の医師が病室の外で患者について話し合っている。

      患者の症状を抑えるだけでなく,原因を突き止めることが必要。

      解決できるのか

      原因を究明する

      世界の安全や将来を脅かす問題を解決できるのでしょうか。そうするには,物事の表面を見るだけでなく原因を突き止める必要があります。

      こんな実例があります。トムという男性は具合が悪くなり,後に亡くなりました。なぜでしょうか。最後に搬送された病院の医師はこう報告しました。「症状が現れた時,誰も原因を調べなかったようです」。初めに担当した医師たちは,対症療法として薬を投与しただけでした。

      世界で起きている問題についても,同じことが言えるのではないでしょうか。例えば,政府は犯罪を防止するため,法律を制定したり,監視カメラを設置したり,警察官を増員したりしています。この方法には一定の効果がありますが,問題の原因を取り除くことはできていません。犯罪などの行為には,その人の考え方や動機が深く関わっているからです。

      南米の貧しい国に住むダニエルはこう言っています。「少し前は普通に暮らしていました。強盗に遭うことなんて考えもしませんでした。でも国が貧しくなって,町は一変しました。みんな自分のことしか見えなくなり,平気で人を襲ったり物を奪ったりするようになりました」。

      ある男性は中東の紛争から逃れ,聖書を勉強するようになりました。こう言います。「同郷の若者たちは家族から勧められて戦いに加わっています。政治や宗教からの圧力も受けています。戦いに行く若者たちは英雄視されます。敵も同じことを若者に勧めているんです。人間の指導者に希望を置いたところで,どうにもなりません」。

      知恵の書 聖書にはこう書かれています。

      • 「人の考え方は子供の時から悪い」。創世記 8:21

      • 「心はほかのどんなものよりも信用できず,必死になる。誰がこれを知り得るだろうか」。エレミヤ 17:9

      • 「心から,邪悪な考えが出てきます。殺人,……性的不道徳,盗み,偽証……です」。マタイ 15:19

      こうした言葉から分かるように,人を傷つけてしまう傾向は誰にでもあります。前の記事で取り上げた4つの問題を考えると,この傾向は悪化しているように見えます。(テモテ第二 3:1-5)情報がすぐ手に入る便利な時代になっても,こうした状況は変わっていません。人間の限界なのでしょうか。平和で安全な世界は実現できないのでしょうか。

      実現不可能か

      もし人間の悪い傾向がなくなったとしても,安全な世界はつくり出せないでしょう。人間には限界があるからです。

      「人は……自分の歩みを導くことができない」と聖書にあります。(エレミヤ 10:23)人は自分の生き方を正しく導くことができません。人は水の中や宇宙で生きるようにはできていません。同じように,人は人を支配するようにはできていないのです。

      2人の人が水中に潜っている。

      人は水の中で生きるようにはできていない。同じように,人は人を支配するようにはできていない。

      考えてみてください。人は普通,生活習慣やモラルについて誰かに指図されたいとは思いません。また,中絶や性道徳のあり方,子供のしつけ方を押し付けられると,嫌な思いがするでしょう。人はそれぞれ考え方が違うからです。確かに聖書が言う通り,人には人を支配する能力も権利もありません。では,どうしたらいいのでしょうか。

      一番頼りになるのは,人間を造った神様です。聖書によると,人間を造った神様は私たちのことを誰よりも知っていて,気に掛けています。聖書を調べると,人間の限界や,悲惨な歴史を経験してきた理由が分かります。かつてドイツの哲学者はこう言いました。「人民や政府は歴史から何も学んでいない。過去の教訓を生かして行動を改めてはいない」。

      聖書の知恵が役立つ

      聖書には「知恵[の正しさ]は結果によって明らかになります」と書かれています。(ルカ 7:35)一例を考えてみましょう。イザヤ 2章22節にはこうあります。「単なる人間に頼るのをやめよ。それがあなたたちのためである」。これは,間違ったところに期待を置かないようにということです。北米の治安が悪い町に住むケネスはこう話します。「政治家はみんな立派なことを言いますが,その通りにはできていません。確かに聖書の言葉の通りだと思います」。

      先ほどのダニエルもこう言っています。「政治家にできることには限度があります。……預金や年金があるからといって,老後も安心というわけではありません。期待通りにならなくて大変な思いをしている人たちがたくさんいます」。

      聖書は人間の限界について教えているだけではありません。明るい未来が来ることも明らかにしています。その点は後ほど考えます。

      ここがポイント

      聖書を調べると,人類の悲惨な歴史の原因が分かる。

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