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アブラハム ― 神との友情を求めるすべての人のための模範ものみの塔 1989 | 7月1日
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4 聖書によれば,神は最初,どのようにアブラムを扱われましたか。
4 最初の名前を用いれば,アブラムは「カルデア人のウル」で育てられました。アブラムがそこに住んでいた時,エホバ神が彼に現われ,こう言われました。「あなたの国を出,あなたの親族と父の家とを離れて,わたしが示す国へ行きなさい。そうすればわたしは,あなたから大いなる国民を作り,あなたを祝福し,あなたの名を大いなるものにする。あなたは祝福となりなさい。そしてわたしはあなたを祝福する者たちを祝福し,あなたの上に災いを呼び求める者をのろう。地上のすべての家族はあなたによって必ず自らを祝福するであろう」。―創世記 12:1-3; 15:7。使徒 7:2,3。
5 (イ)神の約束はどのようにアブラムの心を動かしたに違いありませんか。(ロ)アブラムはどのように約束にこたえ応じましたか。
5 何と挑戦となる招きの言葉でしょう。アブラムにとって,これに従うことは,見知らぬ遠い国での生活のために快適な環境や親族を後にすることを意味していました。しかしアブラムは,神の愛ある約束に深く心を動かされました。妻はうまずめで,自分も年老いて子供がいませんでしたから,その名はまもなく忘れ去られる定めにあるかのようでした。しかし,神の約束はその逆の事柄を確証していました。「大いなる国民」がアブラムから出ることになっていたのです。その上,神の約束には,すべての国民が祝福される時を指し示す,全人類のための良いたよりに関するすばらしい宣言が含まれていました。(ガラテア 3:8)アブラムはエホバの約束に信仰を働かせ,発達した文明の中心地を後にしました。
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アブラハム ― 神との友情を求めるすべての人のための模範ものみの塔 1989 | 7月1日
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シェケムは,エバル山とゲリジム山をそれぞれ頂点とする二つの山脈に挟まれた,肥沃な谷にあり,「聖なる地のパラダイス」と描写されてきました。エホバがここで再びアブラムに現われ,「あなたの胤にわたしはこの地を与えよう」と言われたのは適切なことでした。―創世記 12:5-7。
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アブラハム ― 神との友情を求めるすべての人のための模範ものみの塔 1989 | 7月1日
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アブラムが100歳になった時,その名はアブラハムに変えられました。「あなたを国々の民の父とする」と神は言われたからです。サライの名はサラに変えられ,男の子を産むという約束が与えられました。―創世記 17:1,5,15-19。
15 (イ)サラがアブラハムに男の子を産むと聞いて,アブラハムが笑ったのはなぜですか。(ロ)アブラハムは,自分が強い信仰を抱いていることを,さらにどのように証明しましたか。
15 アブラハム(そして,後にサラも)それを聞いて笑いました。アブラハムとサラの生殖力はすでに失われていたからです。(創世記 17:17; 18:9-15)しかしこれは,信仰の欠けた,不信の笑いではありませんでした。聖書が説明しているとおりです。「彼は,信仰においては弱くなりませんでしたが,……神の約束のゆえに……信仰によって強力になり,神に栄光を帰し,また,神はご自分の約束した事を果たすこともできるのだと十分に確信していました」。(ローマ 4:18-21)
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