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全世界の報告2007 エホバの証人の年鑑
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フィジー
ギレアデ卒業生の宣教者マシューは長老として奉仕しており,毎週,教員養成大学で4人の学生との聖書研究を司会しています。この大学では,いろいろな教会の聖職者たちが晩に教会員に説教を行なうことになっています。これは,キャンパスにはびこる非行の一掃を図る大学当局の支援を目的としています。
ある晩マシューは,大勢の学生が食堂に集まっているのに気づきました。250人ほどが,聖書とノートとペンを持ち,静かに座って待っています。大きな教会の聖職者が礼拝を行なうために来ることになっており,それを待っているのです。しかし聖職者が現われないので,マシューは,学生たちに話をしてもらえないかと頼まれました。いつもの礼拝では,歌を歌った後,地獄の火に関する説教などが行なわれるのですが,マシューは聖書を用いて全く違ったタイプの話をしました。その場で論題を選び,若いうちに創造者を覚えるよう学生たちに勧める話をしたのです。話が終わると,学生全員が列を作り,マシューと握手して感謝を述べました。マシューは,この思わぬ機会のおかげで関心を抱くようになった学生たちを援助しており,進歩を楽しみにしています。
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全世界の報告2007 エホバの証人の年鑑
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[63ページの図版]
マシュー
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