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聖書に対する洞察,第2巻
洞-2 「反すう食塊」

反すう食塊

(はんすうしょっかい)(Cud)

動物がかみ直すために消化系の器官から戻した食物。モーセの律法のもとでは,反すうをし,さらにひづめが分かれたり裂けたりしている動物は食用にできる清い動物とみなされていました。反すうをする“清い”動物には,鹿,ガゼル,のろじか,れいよう,シャモア,家畜および野生の牛,羊,やぎなどがいました。この分類では,らくだ,岩だぬき,および野うさぎ,または家うさぎが除外されています。これらの動物は反すうしても,ひづめが分かれていなかったからです。(レビ 11:1-8,26; 申 14:4-8)かぎづめのない反すう動物は普通,食習慣の点で他の動物よりも清く,またそのような動物の2度かみ砕かれた食物はより徹底的に消化されるため,毒草を食べても,毒の大半は,より長い消化過程が関係している複雑な化学作用によって中和もしくは除去される,と主張する注解者たちもいます。

反すうの過程は,興味をそそる創造の驚異の一つです。反すう動物の大半は,胃が3ないし4室から成り,一般には同じようなパターンで食物を一巡させます。反すう動物が食べる食物の大半は部分的にだけかみ砕かれて第1胃に入り,そこから第2胃へ送られ,そこで柔らかくされ,丸い反すう食塊にされます。動物が草をはむのをやめて休んでいると,筋肉が収縮して反すう食塊は口に戻され,そこでかみ直されて,さらに唾液と混ざり合います。食物は2度目に飲み込まれると,第1および第2胃を通って第3胃へ送られ,最終的に第4胃へ送られて,そこで消化し尽くされます。

聖書が野うさぎを反すうする動物として類別しているのはなぜですか

一部の聖書批評家たちは,聖書の中で野うさぎが反すう動物として述べられている箇所をしばしば疑問視してきました。(レビ 11:4,6; 申 14:7)しかし,反すうがどんな過程で成り立っているかに関する現代の科学的な分類法は,モーセの時代にはなかったので,そのような分類法は聖書の述べる事柄を判断する根拠にはならないということを見過ごすべきではありません。18世紀のころでさえ,自分の家畜の野うさぎをつぶさに観察した英国の詩人ウィリアム・クーパーは,それらの野うさぎが「夕方まで一日じゅう反すうしていた」と述べました。同世紀の有名な博物学者リンネウスは,ウサギは反すうすると考えていました。しかし,その後,他の人々がさらに多くの科学的なデータを提供することになりました。1882年にフランス人のモローは,ウサギが1日に摂取する食べ物の90%までを再摂取することを発見しました。アイバン・T・サンダーソンは最近のある出版物の中で,野うさぎに関してこう述べています。「我々の考え方にとって最も特異な[習性]の一つは,野うさぎの消化方法である。これはウサギ科の動物[野うさぎ,家うさぎ]の独特な習性ではなく,今では多くのげっし動物の習性であることも知られている。これらの動物は冬の[乾燥した]飼料とは正反対の新鮮な緑色食物が得られると,それをむさぼり食うように食べてから,半分消化した状態で巣の周りに排せつする。それからしばらくたった後,それをもう一度食べるが,この過程は一度ならず繰り返されることもある。普通のウサギの場合,この習性は十分に成熟したウサギにだけ見られるようである」―「世界の現存する哺乳動物」,1955年,114ページ。

英国のある科学者たちは,入念な仕方でウサギを管理してその習性を観察し,得られた結果を「ロンドン動物協会会報」の1940年,第110巻,159-163ページに発表しました。野うさぎが食物を再摂取する方法は短くまとめると次の通りです。ウサギが朝食として新しい食物を食べると,その食物はこれを食べる前から胃の噴門側にあったおよそ40ないし50㌘の小球を後に残し,胃を通って小腸に入ります。その朝食は小腸から盲腸つまり大腸の端の袋小路に入り,しばらくそこにとどまります。その日のうちにその小球は下降し,その中の細菌性のタンパク質が腸の中で消化されます。小球は大腸に達すると,盲腸の中の物質を避けて結腸に入り,そこで余分の水分が吸収されて,おなじみの乾いた豆粒つまり糞となって排出されます。循環のこの段階が終了すると,次に盲腸の袋小路に蓄えられていた物質が結腸に入ります。しかし,この物質は水分を全部吸収されずに,比較的柔らかい状態で肛門に達します。この物質は表面が各々厚い粘液の層で覆われた小球状になっているため,くっつき合うことはありません。さて,これらの小球が肛門に達すると,排出される代わりに,ウサギは体を折り曲げてそれらの小球を口に送り込み,次に食事をする時まで胃の噴門側にそれを蓄えておきます。このようにして,特別な周期的循環が終了し,食物の大半は消化管を再度通ったことになります。

ワシントン特別区のスミソニアン協会の動物学部門の主任管理者ワルドー・L・シュミット博士は,これらの発見に関して注解し,「ウサギが通例,半分消化した食物を盲腸の中に蓄えておき,その食物が後で再摂取されてもう一度消化管を通るということを様々な作業者が報告しているが,そうした報告の信ぴょう性を疑う理由はないように思える」と書きました。同博士はまた,「他の大抵の哺乳動物に比べて,ウサギの盲腸が並外れて大きい」こともこれで説明がつくと述べています。―「目ざめよ!」誌,1962年6月8日号,19,20ページ。

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