野外宣教のための新しい手引き
野外宣教のための新しい手引きが,多くの言語に訳され,1985年から1986年にかけて開かれた幾百もの「忠誠を保つ人々」地域大会で発表されました。この本は,人々が疑問に思っている事柄に対して聖書から満足のゆく答えを得るよう助けるために用いられます。これは,「聖書から論じる」という題の448ページの本です。この本の特色はどんな点にあるでしょうか。
□ 「野外宣教で用いるための紹介の言葉」。これらは,長年の経験を持ち,宣教に良い成果を得ている巡回・地域監督,開拓者,長老たちから集められました。
□ 「対話を拒否するような返事に対処する方法」。「興味がありません」,「自分の宗教を持っています」,「今は忙しいので結構です」,その他多くの応対の言葉がここで取り上げられています。こうした断わりの言葉のためにご自分の区域で証言することを難しく感じておられるなら,この中に役立つ新鮮な近づき方を見つけることができます。この章には仏教徒,ヒンズー教徒,ユダヤ人,およびイスラム教徒の人々と会話するための実際的な情報も含まれています。
□ 70を超える主要な項目。その中には,「堕胎」,「麻薬」,「性」,「心霊術」,「祝日」,「天に運び去ること」,「輪廻」,「三位一体」,その他数多くの項目があります。これらの項では,1980年代の今,よく尋ねられるような質問にどのように答えられるか,提案が載せられています。例えば次のようなものがあります。「聖書の内容が変わっていないということをどうして確信できますか」,「人はみな,『死ぬ時』を予定されていますか」,「神はなぜ苦しみを許しているのですか」。また,「聖書は人間が書いたものです」,「神についてはわたしなりの考えがあります」,「わたしは幸福な生活をしていますし,隣人を公平に取り扱っています。それで宗教はもう十分です」,その他いろいろな返答をする人とどのように論じられるかについての提案もあります。こうした提案は18の国々から集められました。この手引きを使えば,聖書から論じる点で他の人々が何十年もかけて習得した事柄から益を受けることができます。
□ この本は真理に対して敬意を示さない人々と“議論をして勝つ”ために用意されたのではありません。むしろ,この本は,論じ合える人たちと話すのに活用できる貴重な情報を提供します。そういう人たちの中には,本当に満足のゆく答えを知りたくて質問をする人たちもいるでしょう。また,話し合う間,ただ自分が信じている事柄をある程度の確信を抱いて語るだけの人たちもいるでしょう。しかし,恐らくその人たちは別の見解にも進んで耳を傾ける,思慮分別のある人たちでしょう。そのような場合,この本は,聖書の真理をはっきりと教えてあげるのに大変役立つものとなり得ます。ちゅうちょせずに,書いてあるところを見せ,そこを一緒に読んでください。
□ ギリシャで宣べ伝えていた時の使徒パウロの示した模範に従い,一般の歴史書,百科事典,宗教関係の参考文献,聖書の言語の辞典などからの引用文が適正に活用されています。あらゆる資料があなたの手元にあることになります。
□ 答えをすぐに見つけられるよう,8ページにわたる項目・聖句索引があります。
□ 野外宣教に携わるときにはいつもこの貴重な本を携えて行きましょう。自分が学んだ事柄を他の人に話したいと考えている聖書研究生にこの本を勧めましょう。普通,一般の人には提供しませんが,欲しいという人がいるなら,ためらわずにその人のために求めてあげてください。
ご希望の方には「聖書から論じる」の本を郵送料発行者負担で郵送いたします。1冊に対し寄付として500円分の切手を,2ページにある住所あてにお送りください。