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彼は,支配者として人間より神に従ったものみの塔 1986 | 6月15日
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ある時期,不穏な情勢が生じ,ローマ・カトリック教会にかかわる数多くの悪弊に関して議論がなされました。これは英国の宗教改革家ジョン・ウィクリフの文書の流布によってその度を強めました。ボヘミアの運動は英国での出来事に端を発したわけではありません。むしろ,それはそれらの出来事と並行して起きました。ヤン・フスはウィクリフの著書,中でも自分が1407年に手に入れた,「聖書の真実性」という作品に引き付けられるものを感じました。
しかし,彼はプラハの大司教ズビネックから反対されました。ズビネックはフスの教えに異議を唱え,1410年にウィクリフの文書の多くを公然と燃やしました。
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彼は,支配者として人間より神に従ったものみの塔 1986 | 6月15日
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フス,ウィクリフ,そしてルターは確かに,初期クリスチャンたちの教えの多くを回復しました。もっともその当時,幾世紀もつづいた暗黒の時代を追い払うのは容易なことではありませんでしたから,彼らがその道に完全に従って歩んだというわけではもちろんありません。それでも彼らは皆一つの重要な事柄で意見の一致を見ていました。つまり,人間の見方がどのようなものであろうとも,神の言葉がまず第一にされなければならない,ということです。
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