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輪廻を信じるべきですかものみの塔 1997 | 5月15日
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神の性格とカルマの法則
「カルマの法則は不変の法則であり,回避することはできない。したがって,神が介入する必要はない。神はこの法則を設けて,いわば引退したのである」とモハンダス・K・ガンジーは説明しました。ガンジーはそれによって心を乱されました。
他方,復活の約束は,神がご自分の創造物に深い関心を持っておられることを明らかにしています。死者をパラダイスの地によみがえらせるために,神はその人のすべてを知り,記憶していなければなりません。神は確かに,わたしたち一人一人を顧みてくださる方です。―ペテロ第一 5:6,7。
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輪廻を信じるべきですかものみの塔 1997 | 5月15日
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前の記事に登場したムーカンドバイは,神のすばらしい約束を知ることなく死の眠りに就きました。しかし,神を知らずに亡くなった無数の人々には,平和そのものの新しい世で目覚める見込みがあります。聖書が,「義者と不義者との復活がある」と約束しているからです。―使徒 24:15。ルカ 23:43。
ここにある「復活」という語は,字義的には「再び立ち上がること」という意味のギリシャ語アナスタシスを訳したものです。ですから,復活には各個人の生命の型を再活性化するということが関係しています。
天と地の創造者は無限の知恵を持っておられます。(ヨブ 12:13)死者の生命の型を記憶することは創造者にとって問題ではありません。(イザヤ 40:26と比較してください。)また,エホバ神は愛に富んでおられます。(ヨハネ第一 4:8)ですから,神はご自分の完全な記憶を,かつて悪い行ないをした死者を罰するためにではなく,生前に持っていた人格のままパラダイスの地へ生き返らせるためにお用いになることができます。
ムーカンドバイのような無数の人々にとって,復活とは,家族と再び共になることを意味します。しかし,今生きている人々にとって,復活がどんな意味を持ち得るかを考えてみてください。例えば,神と神の目的に関するすばらしい真理を知るようになった,ムーカンドバイの息子の場合はどうでしょう。悪と苦しみが付きまとい,ほとんど果てしなく続く再生の循環に父親がはまっているのではないことを知って,どれほど慰められているかしれません。父親は,復活を待ちつつ,死の眠りに就いているだけなのです。息子にとって,自分が聖書から学んだ事柄をいつか父親にも伝えられるということを考えるのは何と胸の躍ることなのでしょう。
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