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読者からの質問ものみの塔 1990 | 8月15日
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■ 油そそがれたクリスチャンの中には,天に取られる前に,「大患難」を生き残って地上の新しい世で生活する人がいますか。
聖書は,はっきりしたことは述べていません。
昔からクリスチャンは,神から差し伸べられる特権に関心を抱いてきました。(使徒 1:6)王国が設立されて以来のこの時代には特にそうです。(マタイ 24:3,24,34)クリスチャンは,この邪悪な体制の終わりがこの時代に到来することになっているので,霊によって油そそがれた人たちの中には,「神の大いなる日の戦争」を生きて通過し,しばらくの間地上で奉仕した後に天的な報いを受ける人もいるのだろうか,と考えてきました。(啓示 16:14)そのようになることを聖書は述べていませんが,そうなる可能性を示す幾つかの型や預言が取り上げられてきました。わたしたちは独断的になるよりもむしろ,神がどのように物事を扱われるかを見守ることができます。
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読者からの質問ものみの塔 1990 | 8月15日
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わたしたちが現に知っているとおり,聖書は『人の子の到来』と『選ばれた者たちを四方の風から集めること』とを結びつけています。(マタイ 24:29-31)また,死んで眠っている油そそがれた者たちは,王国の力を執った「主の臨在」の時に,天の命によみがえらされます。(テサロニケ第一 4:15,16)それら証印を押された者たちは天にいて子羊の妻の一部になります。それはいつ起きるのでしょうか。
啓示の書の中でヨハネは,神が宗教上の娼婦である大いなるバビロンを処刑されることを述べたすぐあとに,「子羊の結婚」について描写しています。汚れた不道徳な「女」が舞台から除かれ,「子羊の妻である花嫁」が『聖なる者たちの義の行為を表わす,輝く,清い,上等の亜麻布で身を装っている』のをわたしたちは見ます。(啓示 18:10; 19:2,7,8; 21:9)大いなるバビロンの滅びは大患難の一部です。(マタイ 24:21。啓示 7:14)ですから,花嫁級の一部の人たちがエホバから是認され保護されている証拠として大患難を生き残るであろう,と推論することもできます。(ゼパニヤ 2:3。マタイ 24:22と比較してください。)もし彼らがそのように地上で保護されるのであれば,彼らは神が彼らを天に取られるまで地上にとどまる,とも考えられます。
しかし,啓示の書に記されている物事は,厳密にその順序どおりに起きるわけではありません。また,新しい世のスタートに際して油そそがれた少数の残りの者がいなければならないということもありません。残りの者たちはすでに,地上でとこしえに生きる幾百万もの忠節なクリスチャンを訓練してきたからです。ですから,神は大いなるバビロンの滅びの直後にご自分の油そそがれた者たちを天に取り上げ,「子羊の結婚」が行なわれるよう舞台を整えることもおできになります。こうして聖なる者たち全員が大患難の残りの部分においてキリストと共に『鉄の杖で諸国民を牧する』業にあずかることも可能です。(啓示 2:26,27; 19:11-21)もし神がそのように物事を扱われるとしたら,14万4,000人全員がイエスと共になり,『丸千年のあいだキリストと共に王として支配』することになるでしょう。―啓示 20:4。
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