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ヨハネは栄光を受けられたイエスを見る啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
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「わたしは霊感によって主の日に来ており」(啓示 1:10[前半])と述べて,その幻が実際に当てはまる時代を示唆しています。その「日」とはいつのことですか。すさまじいこの現代の劇的な出来事は,その「日」と何らかの関係があるでしょうか。もし,あるとすれば,わたしたちの生活そのものに ― わたしたちが生き残れるかどうかということにさえ影響を及ぼす,その預言に細心の注意を払うべきでしょう。―テサロニケ第一 5:20,21。
主の日に
2 主の日はいつ始まりますか。それはいつ終わりますか。
2 この句からすれば,啓示の書の預言の成就はどの時代に組み込まれることになりますか。では,主の日とは何でしょうか。使徒パウロはその日のことを裁きの行なわれる,神からの約束の成就する時代として述べています。(コリント第一 1:8。コリント第二 1:14。フィリピ 1:6,10; 2:16)その「日」が到来すると共に,エホバの壮大な目的は最高潮に向かって漸進的に,また勝ち誇りながら進展してゆきます。その「日」は,天の王としてのイエスの戴冠式をもって始まります。イエスがサタンの世に裁きを執行された後でさえ,楽園<パラダイス>が回復され,人類が完全性を取り戻すと共に,イエスが最後に「王国を自分の神また父に渡(される)」時まで,主の日は続いてゆきます。―コリント第一 15:24-26。啓示 6:1,2。
3 (イ)「七つの時」に関するダニエルの預言は,主の日が始まる時を見定めるのに,どのように役立ちますか。(ロ)地上のどんな出来事は,1914年が主の日の始まりであることを確証していますか。
3 ほかの聖書預言の成就を調べると,主の日が始まる時を見定めるのに役立ちます。例えば,ダニエルは,ダビデ王の家系の王の支配権が切り倒されて,「七つの時」が経過した後,「至高者が人間の王国の支配者であり,ご自分の望む者にそれを与える」ということが分かるようになると述べました。(ダニエル 4:23,24,31,32)この預言の主要な成就は,ユダ王国の荒廃と共に始まりました。聖書の証拠によれば,同王国は西暦前607年10月までに完全に荒廃したことが示されています。啓示 12章6節と14節は,三時半が1,260日であることを示していますから,七つの時(三時半の2倍)は2,520日であるに違いありません。「一年に対して一日」を当てて計算すれば,「七つの時」の長さは2,520年となります。(エゼキエル 4:6)ですから,キリスト・イエスは1914年の後期に天的な支配を開始されました。その年に勃発した第一次世界大戦は,これまで人類を悩まし続けてきた「苦しみの劇痛の始まり」をしるし付けるものとなりました。1914年以来,その年がイエスの臨在の「日」の始まりであることは,この血まみれの地上の出来事によって,何と見事に確証されてきたのでしょう。―マタイ 24:3-14。a
4 (イ)啓示の書それ自体の言葉は,最初の幻が成就する時に関して何を示唆していますか。(ロ)この最初の幻の成就はいつ終わりますか。
4 したがって,この最初の幻とそこに収められている助言は,1914年以降の主の日のためのものです。主イエスが顕著な役割を果たされる出来事,つまり神の義にかなった真実の裁きが執行されることを啓示の書は後の箇所で述べているという事実も,このような時の定め方を支持しています。(啓示 11:18; 16:15; 17:1; 19:2,11)もし,この最初の幻の成就が1914年に始まったのなら,それはいつ終わりますか。これらの音信そのものが示す通り,それが書き送られている組織は,地上の油そそがれた者たちで成る神の会衆です。ですから,油そそがれたその会衆の最後の忠実な成員が亡くなり,天の命によみがえらされる時,この最初の幻の成就が終わります。とはいえ,地上のほかの羊に祝福をもたらす主の日は,イエス・キリストの千年統治の終わりまで続きます。―ヨハネ 10:16。啓示 20:4,5。
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ヨハネは栄光を受けられたイエスを見る啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
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6 (イ)「今あること」とは何を意味していますか。(ロ)今日の油そそがれたクリスチャンの会衆の状態も,確かにヨハネの時代のそれと同様であるに違いないと言えますが,それはどうしてでしょうか。
6 啓示の書の預言の大半は,ヨハネの時代よりも後に成就することになっていました。それらの預言は「この後に起きること」を指し示していました。しかし,七つの会衆に対する助言は,「今あること」,つまり当時の七つの会衆に実際にあった状況を扱う助言でした。
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