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終わりに至る神の怒り啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
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彼らに血を与えて飲ませる
6 第三の鉢の中身が注ぎ出されると,何が起きますか。み使いや祭壇から出るどんな言葉が聞こえますか。
6 神の怒りの第三の鉢は第三のラッパの音と同様,淡水の源に影響を及ぼします。「また,第三の者がその鉢の中から川と水のわき出るところとに注ぎ出した。すると,それらは血になった。そしてわたしは,水をつかさどるみ使いがこう言うのを聞いた。『今おられ,かつておられた方,忠節な方,あなたは義にかなっておられます。このような決定を下されたからです。彼らは聖なる者と預言者たちの血を注ぎ出しましたが,あなたは彼らに血を与えて飲ませました。彼らはそうされるに価するのです』。また,わたしは祭壇がこう言うのを聞いた。『そうです,全能者なるエホバ神,あなたの司法上の決定は真実で義にかなっています』」― 啓示 16:4-7。
7 「川と水のわき出るところ」は何を表わしていますか。
7 これらの「川と水のわき出るところ」は,人間の行動や決定を導く,政治的,経済的,科学的,教育的,社会的,ならびに宗教的哲学のような,この世に受け入れられる指針や知恵のいわゆる新しい源を表わしています。人々は命を与える真理を命の泉であられるエホバに仰ぐ代わりに,『自分たちのために壊れた水溜めを切り掘って』,『神にとっては愚かなもの[である]この世の知恵』をいわばいっぱい飲みました。―エレミヤ 2:13。コリント第一 1:19; 2:6; 3:19。詩編 36:9。
8 人類はどのようにして血の罪を負ってきましたか。
8 このような汚れた「水」は,例えば,種々の戦争で途方もない規模で行なわれてきた流血を助長して,人々に血の罪を負わせるものとなりました。20世紀には戦争で1億人以上の人命が奪われました。特に,世界大戦が二度起きたキリスト教世界の人々は,『罪のない血を流そうと急ぎ』ました。その血には神ご自身の証人たちの血も含まれています。(イザヤ 59:7。エレミヤ 2:34)人類はまた,エホバの義にかなった律法を破って輸血を行ない,膨大な量の血を誤用して血の罪を負ってきました。(創世記 9:3-5。レビ記 17:14。使徒 15:28,29)そのため,輸血によってエイズ,肝炎,その他の病気のまん延を招き,悲惨な結果をすでに刈り取ってきました。違反を犯す者たちが間もなく,「神の怒りの大きなぶどう搾り場」で踏まれて最高刑に処せられる時,すべての血の罪に対する報復が十分に行なわれるでしょう。―啓示 14:19,20。
9 第三の鉢の中身を注ぎ出すことには何が関係していますか。
9 モーセの時代にナイル川が血に変えられた時,エジプト人はほかの水の源を捜し求めて,生き続けることができました。(出エジプト記 7:24)しかし霊的な災厄が続いている期間の今日,人々が命を与える水を見いだせる場所はサタンの世にはありません。この第三の鉢の中身を注ぎ出すことには,この世の「川と水のわき出るところ」は血と化しており,その水を飲む人々すべてに霊的な死をもたらすという事実を告げ知らせることが関係しています。人々はエホバに頼らない限り,その不利な裁きを刈り取ります。―エゼキエル 33:11と比較してください。
10 「水をつかさどるみ使い」は何を知らせますか。「祭壇」はどんな証言を付け加えますか。
10 「水をつかさどるみ使い」,すなわちこの鉢の中身を水に注ぐみ使いは,エホバを宇宙的な裁き主としてあがめています。この方の義にかなった決定は絶対的なものです。ですから,その裁きについて,このみ使いは,「彼らはそうされるに価するのです」と述べています。恐らく,このみ使いは自らも現在の邪悪な世の偽りの教えや人生哲学によって何千年にもわたって助長されてきた流血行為や残虐行為の多くを目撃してきたことでしょう。したがって,エホバの司法上の決定が正しいことを知っています。神の「祭壇」さえも大声で語ります。啓示 6章9節と10節では,殉教の死を遂げた人たちの魂は,その祭壇の基のところにあると言われています。ですから,「祭壇」はエホバの決定の公正さと義に関する強力な証言を付け加えています。a 血をおびただしく流したり,誤用したりしてきた人々が,エホバにより死刑に処せられることを象徴するものとして,強制的に血を飲まされるのは,確かにふさわしいことです。
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終わりに至る神の怒り啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
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[224ページの囲み記事]
「川と水のわき出るところとに」
第三の災厄は次のような声明によって,「川と水のわき出るところ」を暴露しました:
「[キリストの]教理を説く教師であると称する僧職者は,戦争を正当化し,聖なるものとした。彼らは自分たちの肖像や彫像が血まみれの戦士のそれと並べて飾られるのを好んでいる」―「ものみの塔」誌,1924年9月15日号,275ページ(英文)。
「心霊論[心霊術]は重大な虚偽,つまり死後の生存および人間の魂の不滅といううそに基づいています」―「聖書は『死後の生存』について何と述べていますか」,1955年,51ページ(英文)。
「人間の哲学,政治理論家,労働組合組織者,経済問題顧問,および宗教上の伝統の唱道者たちは,人々に生気を与えて,真にさわやかにするものとはなりませんでした。……そのような水を飲む人々は,血の神聖さに関する創造者の律法を破り,宗教上の迫害をさえ行なうようになりました」― 1963年に開かれた「永遠の福音」国際大会で採択された決議文より。
「人間自身に期待できるのは,科学による救いではなく,人類の滅亡のみです。……世の心理学者や精神病医すべてをもってしても,人間の考え方を変化させることができるなどと期待すべくもありません。……わたしたちは,この地球を安全な住みかにするために……組織される何らかの国際警察軍に頼るわけにもゆきません」―「王国という方法による人類の救い」,1970年,5ページ(英文)。
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