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エホバの天界の王座の荘厳さ啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
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エホバの臨在を示す輝くばかりの光景
4 (イ)油そそがれたクリスチャンにとって,ヨハネの幻にはどんな意味がありますか。(ロ)地上で永遠に生きる希望を抱いている人たちにとって,その幻にはどんな意味がありますか。
4 ヨハネは何を見ますか。ヨハネはそのすばらしい経験を今やわたしたちと共にしますから,耳を傾けてください。「これらのことの後,わたしはすぐに霊の力の中に入った。すると,見よ,天にひとつの座が据えてあり,そのみ座に座っておられる方がいる」。(啓示 4:2)ヨハネは神の活動する力によって一瞬のうちに,まさしくエホバの王座のもとに霊的に移されます。ヨハネにとって何と感動的な事柄でしょう。ここでヨハネは,自分自身と油そそがれたほかのクリスチャンが自らのために「朽ちず,汚れなく,あせることのない相続財産」を蓄えてきた所である天そのもののまばゆいばかりの有様を事前に見させてもらいます。(ペテロ第一 1:3-5。フィリピ 3:20)地上で永遠に生きる希望を抱いている人たちにとっても,ヨハネの幻にはやはり大変深い意味があります。それは,エホバの臨在を示す栄光と,エホバが諸国民を裁き,その後,地上の人間の生活を律する際にお用いになる天的な支配機構の栄光を理解するのに役立ちます。エホバは実際,比類のない組織をお用いになる神です!
5 ヨハネは契約の箱の覆いによって象徴されているどんな実体を見ますか。
5 ヨハネがそのようにして天で観察する事柄の多くは,荒野の幕屋の特徴とよく似ています。その幕屋はイスラエル人が真の崇拝を行なうための聖所として1,600年ほど前に建造されました。その幕屋の聖の聖なる所には契約の箱があり,エホバはその箱の純金の覆いの上から話されました。(出エジプト記 25:17-22。ヘブライ 9:5)したがって,その箱の覆いはエホバの王座の象徴となりました。ヨハネは今や,その象徴の実体,すなわち非常に高い天の王座に,この上ない威厳を備えて座しておられる主権者なる主エホバを見ます!
6 ヨハネはエホバに関するどんな印象をわたしたちに述べていますか。それはどうしてふさわしいことでしょうか。
6 ヨハネはエホバの王座の幻を見た昔の預言者たちとは異なり,その王座を占めておられる方のことを詳細に描写してはいません。(エゼキエル 1:26,27。ダニエル 7:9,10)しかし,ヨハネは王座に就いておられる方から受けた印象を次のような言葉で述べています。「そして,座っておられる方は,見たところ碧玉,また赤色の宝石のようであり,み座の周りには,見たところエメラルドのような虹がある」。(啓示 4:3)何と比類のない荘厳さでしょう。ヨハネはきらめくすばらしい宝石に似た,穏やかな輝かしい美しさに気づきます。これは弟子ヤコブがエホバのことを「天の光の父」と述べた言葉と何とよく合致するのでしょう。(ヤコブ 1:17)ヨハネ自身,啓示の書を書き終えた後,ほどなくして,「神は光であり,神との結びつきにおいてはいかなる闇もありません」と述べました。(ヨハネ第一 1:5)実際,エホバは何とこの上ない栄光のある方なのでしょう。
7 わたしたちは,エホバの王座の周りに虹があることから何を学べますか。
7 ヨハネが王座の周りのエメラルドのような緑色の虹を見ていることに注目してください。ここで虹と訳されているギリシャ語(イリス)は,完全な円形を示唆しています。聖書はノアの時代に関連して初めて虹に言及しています。その大洪水の水が引いた後,エホバは虹を雲の中に現われさせ,それが何を象徴しているかを次のような言葉で説明されました。「わたしの虹を,わたしは雲の中に確かに与える。それはわたしと地との間の契約のしるしとなるのである。そしてわたしは必ず,わたしとあなた方およびすべての肉なるもののうちのあらゆる生きた魂との間の自分の契約を思い出す。もはや水が大洪水となってすべての肉なるものを滅ぼすことはない」。(創世記 9:13,15)では,その天的な幻はヨハネに何を思い起こさせたでしょうか。ヨハネの見た虹は,ヨハネ級の人たちが今日享受しているような,エホバとの平和な関係が必要なことを思い起こさせたに違いありません。それはまた,エホバの臨在の特徴である平穏と平和,つまりエホバが新しい地の社会の人類の上にご自分の天幕を広げられる時,すべての従順な人間にもたらされる平穏をヨハネに印象づけるものとなったでしょう。―詩編 119:165。フィリピ 4:7。啓示 21:1-4。
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エホバの天界の王座の荘厳さ啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
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[75ページ,全面図版]
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