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聖書の45番目の書 ― ローマ人への手紙『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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書かれた場所: コリント
書き終えられた年代: 西暦56年ごろ
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聖書の45番目の書 ― ローマ人への手紙『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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7 「ローマ人への手紙」が書かれた時と場所についてどんな証拠がありますか。
7 「ローマ人への手紙」はいつごろ,どこで書かれたのでしょうか。この手紙がギリシャにおいて,そして恐らくはコリントにおいて書かれたという点で,聖書注釈者の間に見解の相違はありません。それは,パウロが3回目の宣教旅行の終わり近くに数か月その地を回った時のこととみなされています。内的な証拠はコリントを指し示しています。パウロは,その地の会衆の成員であったガイオの家でこの手紙を書き,コリントの海港である近くのケンクレアの会衆にいたフォイベという婦人を推薦しています。この手紙をローマに運んだのはフォイベだったようです。(ローマ 16:1,23。コリント第一 1:14)ローマ 15章23節でパウロは,「今はもう,この地方に手のつけられていない区域はありません」と書き,その次の節で,宣教者としての自分の仕事をさらに西方,スペインにまで広げる意図のあることを示しています。彼は,3回目の宣教旅行の終わりごろ,西暦56年の初めにはこのように書くことができたでしょう。
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