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ミクロネシア1997 エホバの証人の年鑑
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オーガスティン・カストロは,その日,ロタで宣べ伝えた3人の兄弟のうちの一人でした。カストロは,サイパン島での政府の仕事を通じて面識のあったロタの村長に書籍を数冊配布しました。そういうことがあったので,村長は一般の人たちに発表を行なったのです。訪問していた兄弟たちは,2時間もたたないうちに,伝道かばんの中にあった文書をすべて配布してしまいました。しかし同時に,僧職者の反対も起こりつつありました。
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ミクロネシア1997 エホバの証人の年鑑
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ガスはこう述べています。「だれかが私たちのことをカトリックの司祭に知らせたに違いありません。私たちがガソリンスタンドにいたときのことです。一人の青年が『とこしえの命に導く真理』を受け取ろうとしていたのですが,顔を上げると司祭の姿が目に入りました。青年はためらい,びくびくしながら,『この本を読んでも大丈夫かどうか,司祭に見てもらいます』と言いました。私たちは司祭がページをぱらぱらとめくる様子をじっと見ていました。私は以前,司祭になる勉強をしていましたから,その司祭は私のことをよく知っていました。結局,司祭はその青年に,『この本は受け取っても大丈夫だ。……ただし,君が宗教を変えなければの話だが』と言いました」。
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